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選手ストーリー

小森飛絢は、浦和でどの形を選ぶのか。千葉の得点王が見せる動き直し

千葉で得点王になり、シント=トロイデンVVで壁を見て、浦和で競争へ入り直した小森飛絢。湘南戦の浦和初ゴール、左肩手術、川崎戦と古巣千葉戦で見せた動き直しを5ページで読む。

大会

J1百年構想リーグ
浦和レッズの赤を基調に、小森飛絢のキャリア経路を示す選手ストーリー用ビジュアル
AI-generated image / J Football Hub / 画像はAI生成によるイメージです
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千葉の得点王が、浦和で競争へ入り直す

小森飛絢を今読むなら、プロ入り後の時系列をまっすぐ追いたい。2022年にジェフユナイテッド市原・千葉で特別指定選手となり、2023年に千葉でプロキャリアを始めた。2024年にはJ2で23得点を挙げ、最優秀選手賞、得点王、ベストイレブンを受けた。2025年1月にはシント=トロイデンVVへ期限付き移籍し、夏に浦和レッズへ完全移籍する。大事なのは、この流れを肩の負傷から始まった物語にしないことだ。

浦和での最初の得点は、手術からの復帰後ではない。2025年7月23日の湘南ベルマーレ戦、浦和は4-1で勝ち、小森は45分+4分にゴールを決めた。浦和公式の試合結果にも、Jリーグ公式のサマリーにも、この得点は浦和加入後初ゴールとして残っている。Jリーグ公式の選手コメントでは、本人も浦和加入後初ゴール、J1初ゴールとして得点場面を振り返っている。ここを落とすと、浦和加入後の小森を正しく読めない。

その後に別の壁が来た。浦和公式は2025年12月9日、小森が左反復性肩関節脱臼で手術を受け、全治約5カ月の見込みだと発表した。浦和での時間は、夏にJ1初ゴールを決め、その後、シーズン終盤に左肩の問題で止まった。この順番を分けるだけで、2026年の川崎フロンターレ戦と古巣千葉戦で見せた動き直しは、単なる初得点ではなく、競争へ戻ったFWの再提示として見えてくる。

浦和公式トップチーム情報に並ぶ小森の基本情報は、背番号17、FW、2000年8月6日生まれ、富山県出身、178cm、74kgである。FCひがし、富山第一高校、新潟医療福祉大学、ジェフ千葉、シント=トロイデンVV、浦和レッズという経歴も確認できる。ただ、中心に置くのは幼少期からの序章ではない。千葉でリーグの得点王になったストライカーが、シント=トロイデンVVで壁を見て、浦和で前線競争に入り直し、得点で自分の場所を示した流れである。

浦和を選んだ理由にも、この焦点は重なる。加入会見で小森は、浦和を自分の夢に近づける場所として語り、ベルギーで「このままでは駄目」と感じたことも明かしている。本人が具体項目を並べたわけではないが、少なくとも、J2得点王の基準をそのまま次の舞台へ持ち込めば足りるとは考えていなかった。浦和では、得点までの数秒も見られる。

2026年4月25日、小森は横浜F・マリノス戦で公式戦へ戻った。4日後の川崎戦で得点し、5月2日の古巣千葉戦でも追加点を決めた。浦和公式のPICK UP PLAYERが描いた川崎戦の動きは、右から中央へ入り、さらに左へ流れてDFとの駆け引きから打つものだった。千葉戦では、肥田野蓮治のプレス、安居海渡の回収から、小森が左へ開いて仕留める。復帰後の得点には、偶然ではなく、相手の視線を外す動きがある。

小森は同じ公式記事で、自分に決まった型がないことを強みに近い言葉で語っている。中央でも外へ流れても、相手DFが嫌がる場所へ入り込む。浦和の前線にはオナイウ阿道や肥田野蓮治らとの競争があり、先発だけでなく途中から試合を変える役割もある。だから、小森の「型がない」は曖昧さではない。千葉で積み上げた得点力を、浦和の試合の中で使い直すための幅である。

小森飛絢のストーリーを、復帰の感動だけで閉じるのは早い。2025年夏の湘南戦で浦和加入後初ゴールを決め、2025年12月の手術で止まり、2026年春に戻って川崎と千葉を沈めた。確認できる順番を守るほど、背番号17の現在地ははっきりする。J2で頂点に立ったFWは、浦和で過去の肩書を説明するのではなく、次の一撃で自分を証明し直している。ここから先は、復帰の物語ではなく、浦和で勝点を動かすFWの物語である。

図解
小森飛絢のキャリア経路

富山第一、新潟医療福祉大、ジェフ千葉、シント=トロイデンVV、浦和レッズへ続く流れを、公式プロフィールとクラブ発表、本人インタビューに基づいて示す。

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特別指定から、千葉でプロの得点者になる

小森飛絢の原点は、派手な肩書よりも「得点の入り方」を増やしてきた時間にある。Reds Denki Magazineで本人が語った名前の由来はスーパーヒーローだが、歩みは一気に物語化できるものではない。富山県滑川市で育ち、FCひがし、富山第一高校、新潟医療福祉大学へ進んだ。富山第一では全国大会で得点を重ねたが、高卒でそのままプロへ進んだわけではない。早く注目されたFWが、大学でもう一度形を作り直したことが大事だ。

高校サッカードットコムの連載では、大学での小森がどのように得点へ入っていったかが見える。富山第一の先輩である西村拓真の姿から刺激を受け、大学ではオナイウ情滋のクロスに助けられたことにも触れている。クロスを待つだけでなく、どのタイミングで相手DFの前へ出るか、背後へ消えるか、二度目の動きで合わせるか。小森の得点感覚は、個人技だけではなく、味方のボールの質と自分の入り直しの関係で太くなった。

2022年7月、ジェフ千葉は新潟医療福祉大学の小森が2023年から加入内定となったことを発表した。小森はプロキャリアを千葉で始められる喜びと、関わった人への感謝をコメントしている。さらに同年8月、JFA・Jリーグ特別指定選手として認定され、背番号41で千葉の公式戦に出場できる状態になった。ここから、大学で作った得点の形をプロの試合へ持ち込む時間が始まる。

特別指定の事実は、単なる年表の小さな項目ではない。2022年の時点で小森は千葉の公式戦に触れ、2023年にプロ1年目を迎えた。初出場は2022年9月3日、初得点は2023年2月18日である。2023年2月18日のV・ファーレン長崎戦では、開幕戦で小森が52分に得点し、千葉が1-0で勝った。プロの入り口で、得点者としての名前をすぐにスコアへ刻んだ。

この早さは、あとから見ると大きい。千葉は小森を育成の余白だけで待ったのではなく、試合の中で点を取る役割へ早く近づけた。本人もそこに応えた。

この初得点は、浦和での小森を見る時にも効く。千葉での小森は、ボールが来るのを待つだけではなく、右側から中へ入り、味方のクロスやこぼれに合わせて得点へ向かった。この場面は、22人すべての細部よりも、小森がどのレーンからゴールへ入ったかで意味が伝わる。公式記録で先発と得点時刻を確認し、座標は編集部推定として扱う。確定している事実と、読者の理解を助ける推定を分けることで、場面の意味だけを残せる。

大学時代の人柄も、プロ入り後の読み方を支える。本人は周囲への感謝やあいさつを大切にする一方で、負けたくない姿勢も隠していない。FWは最後に得点者として記録されるが、その前にはパス、クロス、守備、声がある。小森が千葉で伸びたのは、ゴール前に一人で立つ選手だったからではない。味方が作ったズレを受け取り、自分の動き直しで最後の一振りへ変える選手だったからである。

プロ1年目の2023年、小森はJ2で33試合13得点を記録した。この数字は、偶然の開幕戦ゴールでは終わらなかったことを示す。特別指定から正式加入へ、そしてプロ1年目から二桁得点へ。順番を追うと、浦和での小森の「型がない」は急に生まれたものではない。富山、高校、大学で得点の入り方を増やし、千葉でプロの強度へ適応した結果である。

この章の軸は、幼少期の話題そのものではなく、千葉でプロの得点者になった事実にある。特別指定から始まった千葉での時間は、2023年開幕戦のJ初得点、1年目の13得点へつながった。ここに、後の2024年得点王の前段がある。浦和の背番号17は、復帰後だけで語れる選手ではない。プロ入り直後から、得点で自分の居場所を作ってきたFWである。その積み重ねが、浦和で途中出場から結果を求められる今につながる。

図解
2023年2月18日 長崎0-1千葉、52分の小森J初得点時推定配置

先発選手は公式記録に基づき、配置は編集部推定です。長崎 4-4-2、千葉 4-2-3-1を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

先発確認・配置推定

選手・背番号・時刻は公式記録で確認。座標は編集部推定。

公式記録で確認した先発11人と背番号

V・ファーレン長崎

4-4-2

  • 背番号21 波多野豪
  • 背番号23 米田隼也
  • 背番号25 櫛引一紀
  • 背番号18 今津佑太
  • 背番号8 増山朝陽
  • 背番号19 澤田崇
  • 背番号10 カイオ・セザール
  • 背番号6 鍬先祐弥
  • 背番号35 安部大晴
  • 背番号11 エジガル・ジュニオ
  • 背番号9 フアンマ・デルガド

ジェフユナイテッド千葉

4-2-3-1

  • 背番号1 新井章太
  • 背番号24 矢口駿太郎
  • 背番号13 鈴木大輔
  • 背番号6 新井一耀
  • 背番号36 松田陸
  • 背番号4 田口泰士
  • 背番号18 熊谷アンドリュー
  • 背番号25 末吉塁
  • 背番号10 見木友哉
  • 背番号41 小森飛絢
  • 背番号9 呉屋大翔

52分に小森がJ初得点を決めた長崎戦の推定配置。先発、背番号、得点時刻はJリーグデータサイトで確認し、千葉の4-2-3-1右側からゴールへ入る小森を示す。

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千葉で数字を残し、ベルギーで足りなさを見た

ジェフユナイテッド市原・千葉での小森は、プロのFWとして数字を残した。J初出場は2022年9月3日、J初得点は2023年2月18日。2023年のJ2では33試合13得点だった。プロ1年目からすべてが決まったわけではないが、得点を重ねる速度ははっきり上がった。千葉は前線にボールを入れ、サイドからクロスを入れ、セカンドボールを拾い直す時間も多い。そこで小森は、待つだけのFWではなく、相手DFの死角へ入り、こぼれ球にも反応するFWとして伸びた。

2024年は、その伸びが賞に変わった。2024 J2リーグアウォーズで、小森は最優秀選手賞、得点王、ベストイレブンを受賞した。Jリーグ公式の受賞ページにも、ジェフ千葉公式のリリースにも名前が残る。リーグ戦記録は38試合23得点。23得点の裏には、同じ形で点を取り続けたというより、相手の守り方に合わせて身体の向きと入り方を変えた時間がある。

9月にはJ2月間MVPも受けた。クラブ公式のコメントでは、チームとして結果が出ていたからこその受賞だと周囲へ感謝し、J1昇格へ向けて勝利につながるゴールを増やしたいと語っている。Jリーグ公式にはハットトリック達成の記事も残る。補助記録まで見ると、2024年の小森がシーズンを通じて相手に圧力をかけ続けたことが分かる。

小森の得点は、ゴール前で待つだけの形に閉じなかった。J2で相手から強く警戒されるようになれば、DFは身体を先に当て、ペナルティーエリア内の時間を削ってくる。そこで前に入り込むか、一度離れて受けるか、身体の向きが整う前に早く打つか。千葉での数字は、相手の対策を受けながらも終わり方を変え続けた時間の表れでもある。2024年の小森の見どころは、23点という合計だけでなく、ゴールへの入口を一つに絞らなかった点にある。

この年の小森は、千葉のサポーターにとって得点の記憶と結びついた選手だった。だからこそ、2025年6月に浦和への完全移籍が発表された時、本人はジェフでプロキャリアを始められたことへの感謝と、自分の意思を尊重してくれたクラブへの謝意を残している。移籍は、過去を消す作業ではない。千葉で得点王になったFWが、より大きな舞台で何を求めるかを選んだ出来事だった。後に古巣戦で複雑な空気が生まれるのも、この時間が濃かったからである。

その前に、短いベルギー挑戦が挟まる。2025年1月、小森はシント=トロイデンVVへ期限付き移籍した。半年に満たない時間で何を課題としたのか、加入会見で本人は具体項目までは語っていない。ただ、ベルギーで「このままでは駄目」と感じ、一から見直さなければいけないと実感したことは明かしている。これは失敗を飾る言葉ではなく、次に進むための現実的な自己評価として重い。そう感じた後に選んだ場所が浦和だった。

ベルギーでの出場や結果を、ここで膨らませる必要はない。大事なのは、挑戦を経ても小森が得点者としての基準を下げなかったことだ。国内で成功した後に、足りないものを見て、次のクラブで再び競争へ入る。その順番が、浦和での復帰後ゴールの見え方を変える。戻る場所を選ぶのではなく、次の負荷を選んだ。

2024年に賞を得て、ベルギーで自分を見直す必要を感じた。流れが、小森を単なる国内復帰のFWにしない。浦和へ来た時の小森には、成功の記憶と、うまくいかなかった短い挑戦の両方があった。点を取れる自信だけでは足りない。もう一度基準を作り直し、途中からでも試合を変える必要がある。2024年の賞は過去の勲章であり、同時に次の基準を上げる材料だった。浦和で求められるゴールは、千葉で作った得点力を、別のプレッシャーの中でも出し直せるかを問うものだった。その問いは、背番号10で2トップの一角に入った2024年終盤の配置からも見直せる。答えは、次のゴールでしか返せない。

図解
2024年11月3日 千葉1-2長崎、試合開始時の小森2トップ推定配置

先発選手は公式記録に基づき、配置は編集部推定です。千葉 4-4-2、長崎 4-3-3を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

先発確認・配置推定

選手・背番号・時刻は公式記録で確認。座標は編集部推定。

公式記録で確認した先発11人と背番号

ジェフユナイテッド千葉

4-4-2

  • 背番号23 鈴木椋大
  • 背番号22 佐々木翔悟
  • 背番号3 山越康平
  • 背番号36 松田陸
  • 背番号2 髙橋壱晟
  • 背番号14 椿直起
  • 背番号5 小林祐介
  • 背番号33 エドゥアルド
  • 背番号16 横山暁之
  • 背番号7 田中和樹
  • 背番号10 小森飛絢

V・ファーレン長崎

4-3-3

  • 背番号21 若原智哉
  • 背番号23 米田隼也
  • 背番号5 田中隼人
  • 背番号4 ヴァウド
  • 背番号8 増山朝陽
  • 背番号24 山田陸
  • 背番号35 安部大晴
  • 背番号14 名倉巧
  • 背番号7 マルコス・ギリェルメ
  • 背番号6 マテウス・ジェズス
  • 背番号33 笠柳翼

J2得点王となる2024年終盤、小森が背番号10で2トップの一角に入った試合開始時の推定配置。先発とスコアはJリーグデータサイトで確認し、4-4-2の前線で田中和樹と並ぶ関係を示す。

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シント=トロイデンVVで壁を見て、浦和で最初の一撃を決める

2025年1月、小森飛絢はジェフ千葉からシント=トロイデンVVへ期限付き移籍した。契約期間は2025年1月7日から6月30日までで、シント=トロイデンVV側もJリーグで見せた得点能力に期待を寄せていた。小森本人も、この移籍を自分のサッカー人生における目標へ向かう重要な一歩として語った。2024年にJ2で頂点を取ったFWが、次に選んだのは日本の成功をそのまま持ち込めない場所だった。

浦和加入会見で、小森はベルギー挑戦を短く飾らなかった。海外で「このままでは駄目」と感じ、もう一度見直す必要を実感したと話している。どの技術や局面が不足したのかを会見だけで断定することはできない。重要なのは、得点王の肩書を持ったままでも、自分の基準を一から作り直す必要があると受け取ったことだ。そこを経て浦和を選んだから、移籍は帰国ではなく、別の負荷への入り直しになった。

2025年6月、小森は浦和へ完全移籍で加入した。背番号17、FW、千葉での出場記録を背負って、浦和の前線競争へ入ることになった。加入会見で小森は、複数のオファーの中で浦和が最も魅力的で、自分の夢に近づける場所だと語った。夢は大きいが、浦和の前線は言葉だけで居場所が空く場所ではない。守備の開始、背後への動き、味方が奪った瞬間の角度、サポーターの期待。その全部が、得点王にも毎週の答えを求めてくる。

その答えの一つ目は、2025年7月23日の湘南戦で出た。前半追加時間に小森がゴールを決め、浦和は4-1で勝った。この得点は小森の浦和加入後初ゴールであり、本人も荻原拓也からの良いボールを流し込んだこと、試合前から待っていると伝えていたことを振り返っている。浦和での小森は、肩の手術からではなく、まずこのJ1初ゴールから始まっている。

この順番を守ると、浦和加入後の物語はきれいに整う。最初に得点で扉を開け、その後に身体の問題で一度止まり、復帰後にもう一度ゴールで戻る。ここを混同しないことが、復帰後の価値を読む前提になる。

だから、2025年12月9日の負傷発表は、湘南戦での加入後初ゴールを経た後に来た停止として置く。診断名は左反復性肩関節脱臼で、手術と全治約5カ月の見込みが示された。FWにとって肩は、シュートの足と切り離せない。相手DFを背中で受ける時、ジャンプで競る時、倒れた後に立ち上がる時、身体のバランスを支える。復帰を急げば危うく、遅れれば前線競争は進む。小森の2026年は、過去の得点を説明するところからではなく、もう一度試合へ戻る身体を作るところから始まった。

横浜F・マリノス戦(2026年4月25日)で、小森は公式戦へ戻る。72分にオナイウ阿道と交代して入り、ピッチへ立った。だが本人が「戻ってきた」と実感したのは、その4日後の川崎フロンターレ戦でゴールを決めた瞬間だった。復帰そのものではなく、得点で戻る。復帰した事実だけなら、物語は治療の完了で止まる。ゴールまで届いて初めて、浦和の前線競争へ戻った意味が生まれる。投入直後の一撃が、競争への答えになった。ここにFWらしい厳しさがある。

2026年4月29日の川崎戦のゴールは、ポジション図の上だけでは読み切れない。小森は右から中央へ入り、さらに左へ流れ、DFとの駆け引きで股を開かせて左足を振った。本人は、横へのドリブルと左足の狙いを自分の言葉で振り返っている。シュートの前に横へ逃げる一歩があり、その一歩で相手の足の出し方をずらした。図は、71分の交代直後に小森が入った時間帯の配置として整理する。先発と交代、背番号、得点時刻は公式記録とゲキサカで確認し、細かな座標は編集部推定として扱う。復帰後初ゴールの意味は、ここで初めて見えてくる。

図解
2026年4月29日 浦和2-0川崎F、71分の小森復帰後初ゴール時推定配置

参照元に基づく配置です。浦和 4-2-3-1、川崎F 4-2-3-1を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

場面整理

選手・背番号・時刻は公式記録で確認。座標は編集部推定。

公式記録で確認した対象時間帯の出場選手

浦和レッズ

4-2-3-1

  • 背番号1 西川周作
  • 背番号88 長沼洋一
  • 背番号5 根本健太
  • 背番号2 宮本優太
  • 背番号4 石原広教
  • 背番号25 安居海渡
  • 背番号13 渡邊凌磨
  • 背番号39 早川隼平
  • 背番号8 マテウス・サヴィオ
  • 背番号17 小森飛絢
  • 背番号36 肥田野蓮治

川崎フロンターレ

4-2-3-1

  • 背番号49 スベンド・ブローダーセン
  • 背番号13 三浦颯太
  • 背番号5 佐々木旭
  • 背番号2 松長根悠仁
  • 背番号29 山原怜音
  • 背番号6 山本悠樹
  • 背番号8 橘田健人
  • 背番号34 長璃喜
  • 背番号14 脇坂泰斗
  • 背番号17 伊藤達哉
  • 背番号9 エリソン

71分に金子拓郎と交代した小森が、同じ71分に左足で決めた時間帯の推定配置。交代と得点はゲキサカ、右から中央、さらに左へ流れた動きは浦和公式PICK UP PLAYERで確認した。

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川崎戦と千葉戦に、浦和での使い道が見える

復帰後の小森を一つの場面で読むなら、川崎戦のゴールから始めたい。2026年4月25日に公式戦へ戻り、4日後の川崎戦で得点した。浦和公式のPICK UP PLAYERで本人が振り返った流れは、FWの細かい判断がよく出ている。右から中央へ入り、さらに左へ流れ、相手DFとの距離を見ながら左足を振った。中央で待つだけなら、DFは身体を当てやすい。横へ流れれば、シュート角度は狭くなるが、相手の足の出し方をずらせる。小森はその狭い時間を使った。

川崎戦の得点は、シュートを打てる角度へ先に入った判断を示していた。小森は右から中央へ入り、さらに左へ流れた。中央に留まればDFは身体を当てやすいが、横へ動き直せば、相手の足の出し方とGKの重心は遅れる。この場面では、相手の反応を見て一番早く振れる角度を作ったことが先にある。味方の走るコースも見ながら、最後の一歩でシュートコースを作った。小森に「型がない」という見方が似合うのは、型が足りないからではない。複数の受け方と終わり方を、相手の反応に合わせて出せるからである。

続く古巣・千葉戦では、物語の温度がさらに上がった。1点リードの後半、田中達也監督は守備、ポケットへの進入、追加点を求めて小森を送り出した。肥田野蓮治のプレスで相手の戻しが乱れ、安居海渡が拾って前へ運ぶ。小森は左へ流れ、左足でミドルを沈めた。古巣の前では大きく喜ばないつもりだったが、身体が先に動いたと本人は話している。試合後には千葉の田中和樹とユニフォームを交換し、千葉サポーターへの感謝も口にした。ブーイングを浦和側の小森コールが包んだ場面まで含めて、移籍してきたFWが新しい場所に受け入れられていく時間だった。

この試合で小森が難しかったのは、感情だけではない。古巣相手に得点すれば、喜び方も見られる。外せば、移籍後の立ち位置も問われる。しかも途中出場のFWには、試合に慣れるための長い時間はない。最初の守備、最初の受け方、最初のシュートで、ピッチに入った意味を示さなければならない。小森はそこを一撃で通した。田中監督が求めた守備と追加点の両方を、味方の奪い返しからつなげた点に、この得点の価値がある。

千葉戦の得点は、古巣への一撃というだけでは終わらない。浦和で小森をどう生かせるかも示していた。場面は、奪う、運ぶ、外れる、打つ、の順に進んだ。肥田野のプレスで相手の戻しが乱れ、安居が中盤で拾って前を向く。その時、小森は中央で待たず、左へ流れてDFの視界から外れた。パスを受ける前にシュートを打てる角度を作っていたから、受けてすぐシュートへ移れた。途中出場のFWが最後だけを仕上げた得点ではない。浦和が奪い返して前へ出る瞬間に、小森が中央から横へ動き直すことで、相手最終ラインの判断を一瞬遅らせた。攻撃が詰まった時も、この動き直しとシュートへの早さがあれば、浦和は中央以外にも出口を持てる。

得点後の振る舞いも、この試合の意味を広げた。千葉戦後、小森は古巣への感謝を口にしながら、浦和の声援にも応えた。過去のクラブへの敬意と、新しいクラブでの結果。その両方が同じ試合に残った。FWの価値は得点で測られやすいが、移籍してきた選手がチームの空気に入っていく瞬間も、次のゴールを待つ理由になる。そこに読者の感情も動く。

これから小森を見る時、得点数だけを追うと読み落とすものがある。先発か途中出場か、相手のCBが疲れている時間か、サイドの誰が幅を取っているか、中盤の誰が前向きで回収したか。そこに小森の一歩目が合った時、浦和の攻撃は急にゴールへ近づく。小森飛絢は、復帰した選手の物語で終わらない。千葉で作った得点力、ベルギーで感じた足りなさ、左肩手術から戻った身体、川崎戦と千葉戦で見せた動き直し。その全部を、浦和を勝たせる次のゴールへ向けている。次に残る焦点は、浦和が苦しい時間の小森である。

図解
2026年5月2日 浦和2-0千葉、64分の小森古巣戦ゴール時推定配置

参照元に基づく配置です。浦和 4-2-3-1、千葉 4-4-2を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

場面整理

選手・背番号・時刻は公式記録で確認。座標は編集部推定。

公式記録で確認した対象時間帯の出場選手

浦和レッズ

4-2-3-1

  • 背番号1 西川周作
  • 背番号88 長沼洋一
  • 背番号5 根本健太
  • 背番号2 宮本優太
  • 背番号4 石原広教
  • 背番号25 安居海渡
  • 背番号37 植木颯
  • 背番号17 小森飛絢
  • 背番号8 マテウス・サヴィオ
  • 背番号77 金子拓郎
  • 背番号36 肥田野蓮治

ジェフユナイテッド千葉

4-4-2

  • 背番号35 若原智哉
  • 背番号39 石尾陸登
  • 背番号28 河野貴志
  • 背番号3 久保庭良太
  • 背番号2 高橋壱晟
  • 背番号7 田中和樹
  • 背番号6 エドゥアルド
  • 背番号44 品田愛斗
  • 背番号14 椿直起
  • 背番号10 カルリーニョス・ジュニオ
  • 背番号9 呉屋大翔

57分投入の小森が64分に古巣相手へ決めた場面の推定配置。57分から67分の交代までの出場選手をJリーグ公式速報とゲキサカで確認し、安居の回収から左へ流れる小森を示す。

参照元

36

リーグ・大会公式13+
クラブ公式14+
データ・記録3+
メディア6+

記事情報

AI利用情報

サムネイル画像はAI生成によるイメージを編集して使用しています。

画像クレジット

AI-generated image / J Football Hub

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