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選手ストーリー

瀬古歩夢はなぜ弱点を武器へ変えられるのか。空中戦、ボランチ、左CBからW杯26へ

「世代最強」と呼ばれた育成年代では、優勝を求められる重圧と、試合に出られない仲間の思いを知った。欧州では、プレーだけでは自分の意図が伝わらず、味方や監督へ言葉で説明するようになった。苦手だった空中戦は、落下地点や身体を当てるタイミングへ分解し、アンカー起用からはピッチ全体を見る視野を得た。弱点や本職外の役割を、瀬古歩夢がどう自分の武器へ変えてきたのかをたどる。

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瀬古歩夢がセレッソ大阪アカデミー、グラスホッパー、ル・アーヴルAC、日本代表へ進む選手ストーリー用サムネイル
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世代最強の重圧と、ベンチ外の仲間への思い

瀬古歩夢はJFAのインタビューで、セレッソ大阪U-15が小学生年代から「世代最強」と呼ばれながら、全国大会ではまだ優勝できていなかったと振り返っている。勝つことを求められるチームで、初戦は延長戦までもつれた。瀬古自身も負けるかもしれないと感じたが、その試合をきっかけにチーム全体の集中力が上がったという。

決勝はガンバ大阪ジュニアユースとの大阪ダービーだった。セレッソ大阪U-15は延長戦の末に3-2で勝ち、瀬古は優勝後、ベンチに入れなかった仲間の思いにも触れた。出場した選手だけで勝ったのではなく、試合に出られなかった選手の気持ちも結果につながったと話している。この経験は、結果を出場選手だけのものとして扱わない姿勢を示している。

同じインタビューでは、コロナ禍による中断後、サッカーができる環境や支える人への感謝をあらためて感じたことも語っている。過密日程についても、前の試合で見えた課題をすぐ次の試合で修正できる機会として受け止めていた。失敗を気分で流さず、なぜそうなったのかを探し、次の行動へ移す。その習慣は、後の空中戦の改善や、欧州での自己説明にも表れた。

瀬古の歩みは、若い頃から評価され続けただけでは説明できない。優勝を求められる環境で、試合に出られなかった仲間の思いを知り、うまくいかなかった理由を自分の中で分解してきた。早くからセンターバックとして注目された一方で、本人の言葉には、自分だけで結果を得たという響きはない。支える人、試合に出られない選手、次の試合で直すべき課題が同じ線上に置かれている。

育成年代の話をここで置くのは、懐かしさのためではない。瀬古が後に語る改善の仕方は、試合に出た選手だけを主語にしない姿勢と重なる。守備者は、味方の位置、相手の動き、ベンチから見ている仲間の感情まで、複数のものを同時に扱う。その感覚を、JFA公式インタビューでのコメントとして、セレッソ大阪U-15の時点で本人が語った。

この出発点を置くと、後の欧州での変化も見えやすい。味方へ立ち位置を伝えることも、監督へ自分のプレースタイルを説明することも、苦手だった空中戦を分解することも、周囲との関係や失敗の理由を無視しない態度から始まっている。セレッソ大阪の育成年代で学んだのは、強いチームにいる安心ではなく、勝てなかった試合をどう次へ返すかだった。W杯26で担う役割へどうつなげてきたかをたどるなら、このU-15時代の経験から始める必要がある。

図解
瀬古歩夢のキャリア経路

セレッソ大阪アカデミーからトップ、グラスホッパー、ル・アーヴルAC、日本代表へ続く流れ。

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飛び級でトップへ。早く得た評価を過去形にしない

瀬古はセレッソ大阪U-18所属だった2016年に2種登録され、トップチームとU-23の試合へ関わり始めた。2018年10月19日には、アマチュア登録からプロ登録へ変更された。U-18に籍を置いたまま大人の試合へ入る時間は、守備者にとって判断の基準を早く上げる機会だった。背後のスペース、クロス、セットプレーでは、年齢ではなく一つのプレーで評価される。

2020年には、評価が個人賞として形になった。瀬古はJリーグのベストヤングプレーヤー賞を受賞し、同じ年のJリーグYBCルヴァンカップ ニューヒーロー賞と合わせてダブル受賞になった。受賞時のコメントでは、支えてくれた関係者やサポーターへの感謝と、賞にふさわしい選手へさらに成長したいという趣旨が示された。若くして評価を得ても、そこで完成したとは扱わなかった。

2020年10月17日の横浜F・マリノス戦は、その年の瀬古を具体的に見る試合として置ける。セレッソは前年王者の横浜FMに4-1で勝ち、瀬古は背番号15のセンターバックとして先発した。個人賞の理由をこの一試合に限定する必要はない。それでも、若くして評価を得た年に、前年王者を相手に最終ラインで先発した事実は、当時の立ち位置をよく示している。

U-23とトップチームを行き来した時間も、この試合へつながる。トップチームでは試合の一つひとつが結果に直結し、U-23では若い選手が大人の相手とぶつかる。センターバックの瀬古にとって、そこでは身体を張るだけでなく、背後を消す準備、味方との距離、相手FWの動き出しを早く読むことが求められた。

この試合の相手は、前田大然、ジュニオール・サントス、エリキを前線に置く横浜FMだった。瀬古の仕事は、センターバックとして相手のスピードを受け、マテイ・ヨニッチや丸橋祐介との距離を保ち、クロスと背後の両方を消すことだった。若手賞を得た年を、賞の名前だけで終わらせず、実際にどの相手へ立っていたかまで見ると、評価の中身が少し具体的になる。

2022年、瀬古はグラスホッパーへ完全移籍した。セレッソ公式のコメントには、長く過ごしたクラブへの感謝と、海外挑戦が小さい頃からの夢だったという趣旨が残っている。11年を過ごしたクラブを離れる時点で、瀬古はすでに育成年代、U-23、トップチーム、若手個人賞を経験していた。欧州では、国内で得た評価だけで出場が保証されたわけではない。対人強度、空中戦、味方への伝え方、監督への自己説明を、別の環境で合わせ直す必要があった。

図解
C大阪 4-1 横浜FM、瀬古が前年王者相手に先発した試合の推定配置

参照元に基づく配置です。C大阪 4-4-2、横浜FM 4-3-3を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

場面整理

参照元の試合ページ、公式発表、またはマッチセンターで両チームの先発11人と背番号を確認。ピッチ上の左右、ライン、距離だけを先発時の推定配置として扱い、放送グラフィックや公式座標の転載ではない。

出場選手を表示

セレッソ大阪

4-4-2

  • 背番号21 キム・ジンヒョン
  • 背番号16 片山瑛一
  • 背番号22 マテイ・ヨニッチ
  • 背番号15 瀬古歩夢
  • 背番号14 丸橋祐介
  • 背番号17 坂元達裕
  • 背番号3 木本恭生
  • 背番号6 レアンドロ・デサバト
  • 背番号10 清武弘嗣
  • 背番号25 奥埜博亮
  • 背番号20 ブルーノ・メンデス

横浜F・マリノス

4-3-3

  • 背番号21 梶川裕嗣
  • 背番号27 松原健
  • 背番号44 畠中槙之輔
  • 背番号15 伊藤槙人
  • 背番号5 ティーラトン
  • 背番号8 喜田拓也
  • 背番号6 扇原貴宏
  • 背番号9 マルコス・ジュニオール
  • 背番号38 前田大然
  • 背番号37 ジュニオール・サントス
  • 背番号17 エリキ

セレッソ大阪 4-1 横浜F・マリノス(2020/10/17、明治安田生命J1リーグ第23節/試合開始時)を、2020年に若手個人賞を受賞した瀬古が、前年王者を相手にセンターバックで先発した試合として参照元に基づき配置。C大阪は4-4-2、横浜FMは4-3-3を参照して先発11人の関係を推定した。2020年にルヴァンカップのニューヒーロー賞とJリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞した瀬古が、前年王者を相手にセンターバックで先発した試合。セレッソは4-1で勝利した。

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グラスホッパーで、プレーだけでは伝わらないと知った

グラスホッパーへの移籍は、瀬古にとって最初の欧州だった。セレッソ大阪から加わった契約は2025年までと発表され、加入時点で若くして多くの公式戦を経験し、守備面だけでなく技術面も評価されていた。ただ、欧州で必要だったのは、評価された能力をそのまま出すことだけではなかった。

瀬古はPIVOTの本人インタビューで、海外ではプレーだけで自分の考えを理解してもらえるわけではなかったと説明している。味方の立ち位置についても、自分から伝えることを意識するようになったという。誰が前へ出て、誰がカバーするかを共有するには、態度ではなく具体的な言葉が必要になる場面があった。

新しい監督から、100%でプレーしていないように見られたこともあった。瀬古は、評価が変わるのを黙って待ったのではなく、自分のプレースタイルや見え方を監督へ説明した。欧州で変えたのは、守備強度への対応だけではない。味方や監督と仕事を合わせるために、自分の意図を言葉で共有するようになった。

これは語学の問題だけではない。日本であれば、同じ練習環境や育成年代の共通理解で通じることが、海外ではそのまま伝わらない。監督が見る「全力」の姿と、本人が得意とする読みの守備がずれることもある。その時に、なぜその位置を取るのか、なぜ先に動かないのかを説明する必要があった。

言葉を使う場面は、感情的に強く言うこととは違っていた。瀬古が話しているのは、味方の立ち位置や自分のプレースタイルを、相手が理解できる形で伝えることだった。最終ラインでは、半歩のずれが相手FWへの寄せ方やカバーの角度を変える。黙って周囲が動くのを待つより、必要な場面で「そこへ立ってほしい」「自分はこう守る」と共有する方が、次のプレーを合わせやすい。

2023年9月30日のグラスホッパー対ヤングボーイズは、瀬古が中央の守備的MFとして起用された試合として図に置く。コミュニケーション能力がこの試合で証明されたと断定するためではない。センターバックとして育った選手が、中盤で先発する役割変更を受けた時期を示すためである。中央の守備的MFでは、背後だけでなく、前方の相手MF、左右の味方、CBとの距離を同時に確認する必要がある。前へ出る味方を動かす言葉と、自分の立ち位置を説明する言葉の両方が必要になる。この積み重ねが、次のクラブでのアンカー起用を見る前提になる。ル・アーヴルでは、センターバック以外にアンカーでも起用された。

図解
GCチューリヒ 0-1 ヤングボーイズ、瀬古が中盤で先発した試合の推定配置

参照元に基づく配置です。GCチューリヒ 4-2-3-1、ヤングボーイズ 4-3-1-2を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

場面整理

参照元の試合ページ、公式発表、またはマッチセンターで両チームの先発11人と背番号を確認。ピッチ上の左右、ライン、距離だけを先発時の推定配置として扱い、放送グラフィックや公式座標の転載ではない。

出場選手を表示

グラスホッパー

4-2-3-1

  • 背番号71 ジャスティン・ハンメル
  • 背番号2 ディルク・アベルス
  • 背番号4 クリステルス・トベルス
  • 背番号5 ジョシュア・ロウズ
  • 背番号14 テオ・エンディカ
  • 背番号15 瀬古歩夢
  • 背番号7 チー・ヌデンゲ
  • 背番号77 フィリペ・デ・カルヴァーリョ
  • 背番号8 ジョット・モランディ
  • 背番号19 テオ・コルベアヌ
  • 背番号99 ドリアン・バブンスキー

ヤングボーイズ

4-3-1-2

  • 背番号1 アントニー・ラチョッピ
  • 背番号27 ルーウィン・ブルム
  • 背番号28 ファビアン・ルステンベルガー
  • 背番号13 モハメド・アリ・カマラ
  • 背番号21 ウリセス・ガルシア
  • 背番号20 シェイク・ニアセ
  • 背番号7 フィリップ・ウグリニッチ
  • 背番号39 ダリアン・マレス
  • 背番号15 メシャク・エリア
  • 背番号9 セドリック・イッテン
  • 背番号35 シルヴェール・ガンヴラ

GCチューリヒ 0-1 ヤングボーイズ(2023/09/30、スイス・スーパーリーグ/試合開始時)を、瀬古がセンターバックではなく、中央の守備的MFとして起用された試合として参照元に基づき配置。GCチューリヒは4-2-3-1、ヤングボーイズは4-3-1-2を参照して先発11人の関係を推定した。瀬古がセンターバックではなく、中央の守備的MFとして起用された試合。配置はクラブ公式の説明と補助データを照合し、確認できた役割のみを掲載する。

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苦手な空中戦を武器へ。アンカーで広がった視野

2025年7月23日、瀬古はグラスホッパーからル・アーヴルACへ移り、クラブ初の日本人選手として3年契約を結んだ。PIVOTの本人インタビューでは、空中戦がもともと得意ではなく、できれば競りたくないほどだったという趣旨が語られている。瀬古は相手より高く跳ぶことだけを考えず、落下地点を先に読み、相手が跳ぶ直前に身体を当て、バランスを崩す方法を工夫した。

体格差を理由にするのではなく、勝てる条件をつくる。その変化は、技術を根性論へ置き換えたものではない。ボールの落ちる場所、相手が踏み切る瞬間、自分が身体を当てるタイミングを分けて考えた。苦手だった空中戦を、失敗の原因を分解することで武器へ変えていった。

この工夫は、センターバックのプレーを具体的に変える。相手より先に落下地点へ入れない時でも、相手が跳ぶ直前に身体を当てれば、相手は真っすぐ跳べない。先に跳ぶのではなく、相手の助走や姿勢を崩す。瀬古が語る空中戦は、身長や跳躍力の勝負だけでなく、接触するタイミングの勝負でもあった。

アンカー起用も、同じように受け止められる。瀬古の本職はセンターバックで、当初からアンカーを希望していたわけではない。PIVOTでは、チームに必要なら担うという考えで取り組み、狭い場所で周囲を確認する経験になったと整理している。ボランチで得た視野は、CBへ戻った時の視野と判断に生かせるという趣旨も語っている。

アンカーでプレーすると、センターバックよりも相手に囲まれやすい。受ける前から首を振り、味方CBへ戻すのか、前向きの味方へつけるのか、相手の寄せが来る前に決めなければならない。守備でも、最終ラインへ吸収されるのではなく、4バックの前に残って中央の進入路を閉じる場面がある。瀬古が得たのは、ポジション名の変更ではなく、狭い場所で判断する時間の短さだった。

2026年3月15日のル・アーヴル対リヨンでは、瀬古が4バック前のアンカーで先発し、試合は0-0で終わった。ボールを受ける前に左右のCB、サイドバック、相手の中盤を確認し、中央を閉じる場面と縦パスを選ぶ場面を切り替える役割だった。リヨンの攻撃陣を相手に、最終ラインの前へ立つ時間を持ったことは、CBだけでは得にくい経験だった。相手の10番やFWを背中側に置く場面もあり、確認の回数は自然に増える。センターバックから離れた経験は、最終ラインへ戻った時にも、周囲を見る習慣として残る。

図解
ル・アーヴル 0-0 リヨン、瀬古がアンカーで先発した試合の推定配置

参照元に基づく配置です。ル・アーヴル 4-1-3-2、リヨン 4-2-3-1を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

場面整理

参照元の試合ページ、公式発表、またはマッチセンターで両チームの先発11人と背番号を確認。ピッチ上の左右、ライン、距離だけを先発時の推定配置として扱い、放送グラフィックや公式座標の転載ではない。

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ル・アーヴル

4-1-3-2

  • 背番号99 モリー・ディアウ
  • 背番号7 ロイク・ネゴ
  • 背番号93 アルーナ・サンガンテ
  • 背番号29 ステファン・ザガドゥ
  • 背番号27 エンゾ・コフィ
  • 背番号15 瀬古歩夢
  • 背番号19 ルーカス・グルナ=ドゥアト
  • 背番号17 ソフィアン・ブファル
  • 背番号14 ラスール・エンディアイェ
  • 背番号25 ムブワナ・サマッタ
  • 背番号45 イッサ・スマレ

リヨン

4-2-3-1

  • 背番号40 レミ・デスカンプ
  • 背番号33 ハンス・ハテブール
  • 背番号6 タナー・テスマン
  • 背番号19 ムサ・ニアカテ
  • 背番号3 ニコラス・タグリアフィコ
  • 背番号23 タイラー・モートン
  • 背番号5 オレル・マンガラ
  • 背番号7 アダム・カラベツ
  • 背番号8 コランタン・トリッソ
  • 背番号16 アブネル
  • 背番号9 エンドリッキ

ル・アーヴル 0-0 リヨン(2026/03/15、リーグ・アン/試合開始時)を、瀬古が本職のセンターバックではなく、4バック前のアンカーで先発した試合として参照元に基づき配置。ル・アーヴルは4-1-3-2、リヨンは4-2-3-1を参照して先発11人の関係を推定した。瀬古が本職のセンターバックではなく、4バック前のアンカーで先発した試合。ル・アーヴルはリヨンと0-0で引き分けた。

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左CBからW杯26へ。視野を持ち帰る守備者

2025年11月18日の日本対ボリビアで、瀬古は背番号22を付けて先発した。日本は3-4-2-1で入り、3バックは右が板倉滉、中央が谷口彰悟、左が瀬古だった。瀬古はPIVOTの本人インタビューで、3バックでは中央か左がプレーしやすく、右利きで左に入るとピッチ全体を見渡しやすいという趣旨を語っている。

左へ持ち出しながら、右足で中央へのパスを選べる。左WBが前へ出た後のスペースを管理し、中央の谷口との距離も保つ。4バックの左CBより外側の守備範囲が広く、前へ出た後には中央の谷口との距離を戻す必要がある。右利きで左に入る瀬古にとって、中央への縦パスと左WBの背後の管理が主な役割となる。

アンカー経験で得た周囲を見る習慣は、この左CBの判断へつながる。狭い中盤でプレーした時には、ボールを受ける前に左右、背後、相手の寄せ方を確認しなければならなかった。その視野は、3バック左で前へ出るのか、最終ラインへ残るのかを決める時にも役立つ。

ボリビア戦の配置では、左WBに前田大然、中央に谷口、右に板倉がいた。瀬古が外へ出れば、谷口との距離を戻す必要がある。内側へパスを差す時は、鎌田大地や久保建英がどこで受けられるかも見る。相手FWへ出ていく一歩と、前田の背後へ落ちるボールを消す一歩は、同じ左CBの仕事でも方向が違う。W杯では、左CBとして前へ出る場面と、最終ラインへ残る場面の判断が問われる。

瀬古は、若い頃から評価され続けただけの選手ではない。「世代最強」と呼ばれたチームで優勝を求められ、試合に出られなかった仲間の思いにも触れた。プロでは若手個人賞を得たが、欧州へ出ると、プレーだけでは自分の意図が伝わらなかった。

代表活動は準備期間が短い。クラブのように何週間も同じ守備を擦り合わせられるわけではないから、左CBとしての立ち位置や前へ出る合図を短く共有する力も必要になる。グラスホッパーで覚えた自己説明は、代表で味方と距離を合わせる時にも意味を持つ。

監督に全力でプレーしていないように見られた時には、自分のスタイルを説明した。味方の立ち位置についても、自分から言葉で伝えるようになった。苦手だった空中戦は、相手より高く跳ぶことだけでなく、落下地点や身体を当てるタイミングへ分解した。本職ではないアンカーも、狭い場所で周囲を見る経験として受け止めた。

W杯26で問われるのも、弱点を完全になくしたかどうかではない。左CBで前へ出るのか、中央へ残るのか、どのタイミングで縦パスを選ぶのか。伝わらない原因や負ける理由を具体的に見つけ、一つずつ変えてきた経験は、その判断に表れる。

図解
日本 3-0 ボリビア、瀬古が3バック左で先発した試合の推定配置

参照元に基づく配置です。日本 3-4-2-1、ボリビア 4-3-3を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

場面整理

参照元の試合ページ、公式発表、またはマッチセンターで両チームの先発11人と背番号を確認。ピッチ上の左右、ライン、距離だけを先発時の推定配置として扱い、放送グラフィックや公式座標の転載ではない。

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日本代表

3-4-2-1

  • 背番号1 早川友基
  • 背番号4 板倉滉
  • 背番号3 谷口彰悟
  • 背番号22 瀬古歩夢
  • 背番号2 菅原由勢
  • 背番号6 遠藤航
  • 背番号15 鎌田大地
  • 背番号11 前田大然
  • 背番号20 久保建英
  • 背番号8 南野拓実
  • 背番号19 小川航基

ボリビア代表

4-3-3

  • 背番号23 ギジェルモ・ビスカラ
  • 背番号3 ディエゴ・メディナ
  • 背番号2 ディエゴ・アロジョ
  • 背番号4 マルセロ・トレス
  • 背番号17 ロベルト・フェルナンデス
  • 背番号7 ミゲル・テルセロス
  • 背番号6 エクトル・クエジャル
  • 背番号15 ガブリエル・ビジャミル
  • 背番号11 フェルナンド・ナバ
  • 背番号9 エンソ・モンテイロ
  • 背番号16 エルビン・バカ

日本 3-0 ボリビア(2025/11/18、キリンチャレンジカップ2025/試合開始時)を、瀬古が日本代表の3バック左で先発し、谷口、板倉と最終ラインを組んだ試合として参照元に基づき配置。日本代表は3-4-2-1、ボリビア代表は4-3-3を参照して先発11人の関係を推定した。瀬古が3バック左で先発し、谷口彰悟、板倉滉と最終ラインを組んだ試合。右利きで左へ入る瀬古が、中央への配球と左サイドのカバーを担った。

参照元

15

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クラブ公式7+
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メディア1+

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