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試合レビュー

アルゼンチン3-2カーボベルデ。延長の決勝OGでエジプト戦へ

W杯26ラウンド32、アルゼンチン対カーボベルデは3-2。メッシ先制、カーボベルデの2度の同点、リサンドロの延長弾、111分のオウンゴール、公式4-4-2対4-1-4-1、PMSRと次戦エジプト戦を整理する。

大会

ステージ

ラウンド32
アルゼンチンがカーボベルデを延長3-2で下したW杯26ラウンド32の試合レビュー用サムネイル
AI生成イメージ / J Football Hub / 画像はAI生成によるイメージです
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アルゼンチン3-2カーボベルデ。延長でほどいた危うい勝利

マイアミの夕方、アルゼンチンは勝ったのに、簡単だったとは言いにくい試合を持ち帰った。カーボベルデは一度だけではなく二度追いつき、90分の終わりにも延長前半にも、試合をもう一度振り出しへ戻した。

結果はアルゼンチン3-2カーボベルデ。勝者はラウンド16へ進むが、その中身は次戦へ向けた宿題を多く含んでいた。

会場はMiami Stadium。観客数は6万4478人だった。

この大きな会場で、アルゼンチンの歓声は何度も先へ進みかけたが、そのたびにカーボベルデの青い列が試合を引き戻した。

現地2026年7月3日18時開始。

日本では朝に届いたノックアウト初戦である。

先に動いたのはアルゼンチンだった。29分、リサンドロ・マルティネスの公式アシストからリオネル・メッシが左足で決める。開始配置ではメッシとラウタロ・マルティネスの2トップに近い並びだったが、メッシは固定されたCFではなく、右寄りから中央へ入ってくる。相手の背中で受け、最後に左足を振れる場所へ入ったことが先制点につながった。

カーボベルデは崩れなかった。59分、ライアン・メンデスの公式アシストからデロイ・ドゥアルテが同点にする。ここで試合は、アルゼンチンが保持して押し切るだけのものではなくなった。カーボベルデは低く守りながらも、奪った後に前へ出る選手を残し、メンデスを経由して最後の場所へ届いた。

90分を1-1で終えた後、延長はすぐに揺れた。92分、アレクシス・マック・アリスターの公式アシストからリサンドロ・マルティネスが決め、アルゼンチンが勝ち越す。前半に先制点を助けたDFが、今度は自分でゴールへ届いた。守備者の得点というより、押し込んだ時間に後ろの選手まで前へ出られた結果だった。

しかし、カーボベルデはまた戻した。103分、ヤニック・セメドの公式アシストからシドニー・ロペス・カブラルが2-2にする。100分に入ったヤニックがすぐに得点へ関わり、左サイドバックのシドニーがゴール前へ到達した。ブビスタのチームは、延長でも前に出る余力を残していた。

決勝点は111分。公式記録ではディネイ・ボルジェスのオウンゴールである。アルゼンチンの誰かが華やかに試合を閉じたのではなく、ゴール前の圧力が相手の処理を狂わせた。だからこの3-2は、個人技だけで説明できない。

勝ち切るために押し込み続けた一方で、二度も追いつかれた危うさも残る。

この試合の核心は、アルゼンチンの強さと不安が同じ場面に見えるところだ。メッシが先に試合を開き、リサンドロが延長で再び前へ出た。普通ならそれだけで、勝者の物語は十分に整う。だが、カーボベルデはそのたびにスコアへ戻ってきた。アルゼンチンは相手を動かす力を持っていたが、相手が一度前を向いた時の戻り切りには余白があった。

カーボベルデにとっても、ただ惜しかっただけではない。59分の同点と103分の同点は、守備で耐えた後に前へ行く勇気がなければ生まれない。優勝候補に押し込まれながら、前線とサイドバックが得点へ関わった。だから試合後に残る感情は、アルゼンチンの安堵だけではなく、カーボベルデが最後まで物語を手放さなかったという驚きでもある。

次はエジプト戦である。エジプトはオーストラリアと1-1で終え、PK戦を4-2で制して上がってきた。アルゼンチンはメッシの左足、リサンドロの攻撃参加、延長での圧力を持って進む。ただし、同じように相手へ復活の時間を与えれば、次も苦しくなる。勝利の熱よりも、試合を閉じる精度が次の見どころになる。苦しんだ勝利だからこそ、次の修正が楽しみになる。

余韻は、そのまま次の一戦へつながる。

苦しさを含めて、次へ持っていく勝利だった。

図解
アルゼンチン 3-2 カーボベルデ 主要な試合経過

主要な試合経過

メッシ先制後にカーボベルデが2度追いついたが、111分のオウンゴールでアルゼンチンが3-2と勝ち切った。

ARG 3-2 CPV

アルゼンチン
ARG
カーボベルデ
CPV
  1. 29'
    ARG得点

    リオネル・メッシ

    リサンドロ・マルティネスの公式アシストから左足で先制。

    ARG 1-0 CPV

  2. 59'
    CPV得点

    デロイ・ドゥアルテ

    ライアン・メンデスの公式アシストでカーボベルデが同点。

    ARG 1-1 CPV

  3. 92'
    ARG得点

    リサンドロ・マルティネス

    マック・アリスターの公式アシストから延長前半に勝ち越した。

    ARG 2-1 CPV

  4. 103'
    CPV得点

    シドニー・ロペス・カブラル

    100分投入のヤニック・セメドが公式アシストを記録した。

    ARG 2-2 CPV

  5. 111'
    ARGOG

    ディネイ・ボルジェス(オウンゴール)

    公式記録はディネイ・ボルジェスのオウンゴール。アルゼンチンが再び前へ出た。

    ARG 3-2 CPV

FIFA Full-time Match Reportをもとに、メッシ先制、2度の同点、延長のオウンゴールを5項目で整理する。

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公式配置。2トップと中盤ブロックを短く読む

開始配置は、FIFA Tactical Line-up UPDATED VERSIONに基づいて読む。アルゼンチンは4-4-2。GKはエミリアーノ・マルティネス。最終ラインは左からファクンド・メディナ、リサンドロ・マルティネス、クリスティアン・ロメロ、ナウエル・モリーナだった。

中盤は左にチアゴ・アルマダ、中央にエンソ・フェルナンデスとアレクシス・マック・アリスター、右にロドリゴ・デ・パウル。前線はラウタロ・マルティネスと主将メッシである。図では、メッシを右寄りのFWとして置く。左足で中央へ入るための出発点を見せるためであり、右サイドに張りつく選手として固定する意味ではない。

この4-4-2の特徴は、攻撃時に列が少しずつ変わることにある。アルマダが左から内側へ入り、デ・パウルが右で受け直し、メッシが前線から下りる。ラウタロがCBを引きつけると、メッシは相手の中盤と最終ラインの間で前を向ける。先制点は、そうした動きの後に左足を使える角度へ入った場面だった。

カーボベルデは4-1-4-1で入った。GKはヴォジーニャ。最終ラインは左からシドニー・ロペス・カブラル、ディネイ・ボルジェス、ピコ・ロペス、スティーヴン・モレイラ。アンカーはケヴィン・ピナで、その前にジョバネ・カブラル、デロイ・ドゥアルテ、ラロス・ドゥアルテ、ライアン・メンデスが並んだ。最前線はヌーノ・ダ・コスタである。

カーボベルデの配置は、前線に人数を並べて押し返す形ではなかった。ケヴィン・ピナをアンカーに置き、2列目の4人が横へスライドする。メッシが中間で受ける場所を消しつつ、ライアン・メンデスやジョバネ・カブラルが奪った後の出口になる。59分の同点弾は、メンデスが公式アシストを記録したことで、この出口がただの守備配置ではなかったことを示した。

一枚の図で大事なのは、交代後の全員を詰め込まないことだ。アルゼンチンは63分にニコ・ゴンサレスとフリアン・アルバレスを入れ、84分以降にも中盤とサイドを変えた。

カーボベルデも67分、80分、100分に動いた。

これらを開始図へ混ぜると、キックオフ時の読みがぼやける。

だから図ではキックオフ時点の22人だけを示す。交代は時系列で読む。延長のゴールに関わったヤニック・セメドは100分投入であり、開始図の中盤には置かない。111分のオウンゴールを記録したディネイ・ボルジェスは、開始時からCBにいた選手として確認する。この切り分けがあると、試合の変化が追いやすい。

もう一つ大切なのは、4-4-2を古い形として読み捨てないことだ。

アルゼンチンの2トップは、同じ高さで待つ2人ではなかった。メッシが少し下りれば、中盤は一時的に厚くなる。ラウタロが相手CBを背負えば、背後ではなく足元から前進できる。デ・パウルとマック・アリスターが近くにいるため、メッシが受けた後の逃げ道もある。

カーボベルデの4-1-4-1も、単純な守備ブロックではない。アンカーのケヴィン・ピナが中央を支え、左右のMFが外へ出ることで、アルゼンチンのサイドバックに時間を与えすぎない。

前線のヌーノ・ダ・コスタが最初の制限をかけると、後ろの4枚は一歩ずつ前へ出られる。守る列と出ていく列の距離が、この試合の粘りを支えていた。

アルゼンチンは開始配置で先に得点し、カーボベルデは開始配置の守備と出口で同点にした。延長では交代選手も含めて別の試合になったが、最初の並びを短く押さえることで、何が変わったのかが見えてくる。フォーメーション図は長い説明ではなく、変化を読むための出発点にしたい。読む順番を整理するための図である。

この基準があると、延長で増えた圧力も開始時の噛み合わせから読み直せる。

図解
公式開始配置。アルゼンチン4-4-2、カーボベルデ4-1-4-1

公式記録確認済みです。アルゼンチン 4-4-2、カーボベルデ 4-1-4-1を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

公式スタメン配置

開始配置に基づく。63分以降のアルゼンチン交代、67分以降のカーボベルデ交代、延長戦の配置とは分けて読む。

スタメン一覧を表示

アルゼンチン代表

4-4-2

  • 背番号23 エミリアーノ・マルティネス
  • 背番号25 ファクンド・メディナ
  • 背番号6 リサンドロ・マルティネス
  • 背番号13 クリスティアン・ロメロ
  • 背番号26 ナウエル・モリーナ
  • 背番号16 チアゴ・アルマダ
  • 背番号24 エンソ・フェルナンデス
  • 背番号20 アレクシス・マック・アリスター
  • 背番号7 ロドリゴ・デ・パウル
  • 背番号22 ラウタロ・マルティネス
  • 背番号10 リオネル・メッシ

カーボベルデ代表

4-1-4-1

  • 背番号1 ヴォジーニャ
  • 背番号13 シドニー・ロペス・カブラル
  • 背番号3 ディネイ・ボルジェス
  • 背番号4 ピコ・ロペス
  • 背番号22 スティーヴン・モレイラ
  • 背番号6 ケヴィン・ピナ
  • 背番号7 ジョバネ・カブラル
  • 背番号14 デロイ・ドゥアルテ
  • 背番号15 ラロス・ドゥアルテ
  • 背番号20 ライアン・メンデス
  • 背番号21 ヌーノ・ダ・コスタ

FIFA Tactical Line-up UPDATED VERSIONに基づく開始配置。交代後の形とは分けて読む。

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アルゼンチン視点。メッシ先制後に残った管理の課題

アルゼンチン視点で読むと、この試合はメッシの先制点だけでは終わらない。29分のゴールは、彼らの得意な入口がまだ機能していることを示した。メッシが右寄りから少し下り、ラウタロが中央で相手を引きつける。リサンドロ・マルティネスの公式アシストを受けたメッシは、左足で試合を動かした。

先制後、アルゼンチンはボールを握る時間を作った。エンソ・フェルナンデスとマック・アリスターが受け直し、デ・パウルが右で支える。チアゴ・アルマダは左から内へ入り、相手のアンカー周辺を迷わせる。保持そのものは落ち着いていたが、そこで試合を完全に離すところまでは届かなかった。カーボベルデに一度出口を与えると、次の守備が長くなる。

59分の失点は、その危うさを表している。ライアン・メンデスに前を向かれ、デロイ・ドゥアルテへ届いた。

アルゼンチンは4-4-2の列を保っていたが、奪われた後の戻りが少し遅れると、相手の2列目がゴール前へ入ってくる。リードしている時間の守備で、どこまで前から止め、どこから下がるのかが曖昧になった。

63分、スカローニはアルマダとラウタロを下げ、ニコ・ゴンサレスとフリアン・アルバレスを入れた。これは単に前線を替えた交代ではない。外の推進力と背後への動きを足し、相手の最終ラインをもう一度走らせるための修正だった。カーボベルデが横へスライドできるなら、アルゼンチンはその横移動の後ろへ入らなければならなかった。

延長前半の92分に生まれたリサンドロのゴールは、アルゼンチンの押し込みが実った場面である。アシストはマック・アリスター。中盤の選手が最後のパスに関わり、CBが仕留める。得点者だけ見れば意外でも、チーム全体が前へ押し上げられていたからこそ、後ろの選手がゴール前へ残れた。

それでも103分に再び追いつかれた。勝ち越し直後に試合を閉じる時間を作れなかったことは、次へ残る課題である。アルゼンチンは保持で時間を使えるチームだが、延長の疲れが入ると、相手の交代選手に前を向かれる場面が増える。ボールを持つだけではなく、相手が奪った直後の一歩をどこで止めるかが必要だった。

84分にはデ・パウルに代えてレアンドロ・パレデス、85分にはメディナに代えてニコラス・タグリアフィコが入った。延長では104分にモリーナを下げ、ゴンサロ・モンティエルを投入している。これは前へ出るためだけの交代ではなく、長くなった試合でラインを整え直すための交代でもあった。だが、交代で構造を変えても、相手の勢いを完全に止めるにはもう一段の落ち着きが必要だった。

メッシの存在は、ここでも二重の意味を持つ。攻撃では一つの受け口になり、相手の視線を集める。守備では、彼の周囲にいる選手がどれだけ早く戻れるかが問われる。メッシを自由にするためには、周囲が走る必要がある。カーボベルデ戦では、その走りが攻撃の最後に効き、同時に守備の戻りでは課題として見えた。

111分の決勝点はオウンゴールだが、偶然だけではない。アルゼンチンが相手のペナルティーエリアへ圧力をかけ続け、処理を難しくした。メッシの左足、リサンドロの攻撃参加、交代後の前線の走り直し。複数の入口があったから、最後まで相手を下げられた。

ただし、勝利と課題は同時に残る。フルタイムの通常記録では、カーボベルデにも16本のシュートを許した。枠内は5本で、2失点している。エジプト戦では、同じように相手へ復活の時間を与えないことが焦点になる。アルゼンチンの強みは攻撃の再現性であり、次に問われるのは、その攻撃の後に試合を閉じる冷静さである。ここに次戦の緊張感がある。だから勝利の続きも見たくなる。

図解
アルゼンチンの勝ち筋。左足と延長の圧力

メッシ先制、リサンドロの関与、111分の決勝OGを短く整理する。

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カーボベルデ視点。2度追いついた勇気と最後の一歩

カーボベルデ視点では、敗戦の中に大きな意味がある。アルゼンチンに先制され、延長でも先に取られた。それでもブビスタのチームは2度追いついた。ノックアウトの試合で、相手がメッシを擁するアルゼンチンであっても、守るだけではなく前へ出る時間を作ったことが、この3-2を特別にしている。

4-1-4-1の出発点は守備的に見える。

アンカーのケヴィン・ピナが中央をふさぎ、2列目の4人が横へ動く。メッシが中間で受ける場所を消すには、この横幅が必要だった。ただし、完全に自陣へ閉じると、アルゼンチンは何度でも受け直せる。だからライアン・メンデス、ジョバネ・カブラル、ヌーノ・ダ・コスタの出口を残した。

59分の同点弾は、その狙いが実った場面だった。ライアン・メンデスの公式アシストからデロイ・ドゥアルテが決める。メンデスは主将として前線の基準点になり、デロイは中盤からゴール前へ入った。相手の保持に耐えるだけでは、この場面は生まれない。奪った後に誰が前へ走るかを残していたから、1-1へ戻せた。

80分にはメンデスが退き、主将はGKヴォジーニャへ移った。これは試合の温度をよく表している。前で引っ張った主将を下げた後も、チームは後ろの声を基準に崩れなかった。ヴォジーニャは最後尾からラインを整え、延長へ入っても守備の集中を保った。

延長前半にリサンドロへ決められた後、普通なら一気に傾いてもおかしくない。だがカーボベルデは100分にヤニック・セメドとギルソン・ベンチモルを入れ、すぐに反撃の形を作った。103分、ヤニックの公式アシストからシドニー・ロペス・カブラルが決める。左サイドバックのシドニーがゴール前へ入ったことで、アルゼンチンに守る場所を増やさせた。

この同点弾は、カーボベルデの勇気を示す場面だった。延長で追う側になっても、前線だけに任せず、後ろの選手が入っていく。アルゼンチンの守備が中央へ寄った瞬間、外からもう一人が入る。シドニーはスペイン戦やウルグアイ戦でも守備の時間が長かった選手だが、この試合では得点者として名前を残した。

ただし、111分のオウンゴールは重い。ディネイ・ボルジェスは開始時からCBとして長い時間を戦い、最後の処理で公式記録に残る失点を背負った。責任を個人へ押しつける場面ではない。アルゼンチンの圧力が続き、守備者が走り続けた末に起きた出来事である。紙一重の処理が、ノックアウトでは勝敗になる。

それでも、カーボベルデの試合運びには誇れる部分が多い。相手の保持時間が長くなっても、前線を完全には切らさなかった。デロイ・ドゥアルテの同点弾は中盤の到達であり、シドニーの同点弾はサイドバックの到達だった。得点者の位置が違うことは、彼らが一つの出口だけに頼っていなかったことを示している。

交代も攻撃の意思を残していた。67分にダイロン・リヴラメントとジャミロ・モンテイロ、80分にウィリー・セメドとエリオ・ヴァレラ、100分にギルソン・ベンチモルとヤニックを入れた。守備で苦しい時間が続いても、前へ出る選手を切らさない。この選択があったから、延長前半の同点弾までチームの温度が落ちなかった。

カーボベルデは負けたが、次へ語り継がれる材料を残した。59分のデロイ、103分のシドニー、途中出場したヤニックの関与、ヴォジーニャへ移った主将の流れ。試合を壊さず、もう一度追いつく力は確かだった。最後の一歩は届かなかったが、アルゼンチンを延長の終盤まで追い詰めた事実は、チームの大会を小さく終わらせない。敗退の中にも、見る側が覚えておきたい勇気があった。チームの輪郭は、最後まで消えなかった。それは確かなものだった。

図解
カーボベルデの反発。2度の同点

デロイ、シドニー、ヴォジーニャへの主将交代を短く整理する。

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PMSRと次戦。エジプト戦で問われる閉じ方

数字を重ねると、アルゼンチンの勝利は支配と危うさが同時に見える。FIFA Full-time Match Reportの通常保持率はアルゼンチン63%、カーボベルデ37%だった。

シュートと枠内到達では、アルゼンチンが相手を上回った。

コーナーは8本ずつで、退場は両チームともなかった。

一方、技術指標の保持内訳でも、アルゼンチンが長くボールを持った流れは見える。

通常保持率とは定義が違うため、同じ数字として扱わない。ボールを多く持ったのはアルゼンチンだが、争奪中の時間も含めると、試合は完全な一方通行ではなかった。

xGはアルゼンチン2.73、カーボベルデ0.52。決定機の質ではアルゼンチンが上回った。

ただし、PMSRの枠内数はアルゼンチン12、カーボベルデ5で、Full-timeの枠内10とは差がある。ここでは通常記録と技術分析を分けて読む。

前進の数字では、completed line breaksが152対100。

defensive line breaksは24対5。アルゼンチンは相手のラインを越える回数で大きく上回った。

ファイナルサードでの受けも262対100で、相手陣深くに入る回数は多い。

それでも失点は2つあった。アルゼンチンは前進できたが、奪われた後にカーボベルデの出口を完全には消せなかった。

パスは862本中800本成功で、成功率93%。

カーボベルデは491本中425本成功で、成功率87%だった。保持の質はアルゼンチンが高い。

一方で、カーボベルデの守備圧力は415回、直接圧力49回。

アルゼンチンは289回、直接圧力51回だった。守備の作業量ではカーボベルデが長い時間を走り、奪った後の数少ない場面を得点へ近づけた。

クロスは19本ずつで並んだ。ここも試合の印象を補正してくれる。アルゼンチンが持ち、カーボベルデが耐えた試合ではあるが、外から入れる回数自体は同じだった。差が出たのは、そこへ至るまでに相手のラインをどれだけ越えたか、そして最後の混戦でどちらがもう一歩残れたかである。

次戦はエジプト戦である。FIFAカレンダーでは、会場はAtlanta Stadium。

次戦は現地の昼、日本では深夜に届くエジプト戦になる。

エジプトはオーストラリアと1-1で終えた後、PK戦を4-2で制した。勝ち方は違うが、粘り強い相手という点ではカーボベルデ戦の反省がそのまま生きる。

アルゼンチンの見どころは、まずメッシの周辺である。カーボベルデ戦では右寄りから中へ入り、左足で先制した。エジプトが中央を閉じるなら、ラウタロやフリアン、アルマダが先に相手を動かせるかが焦点になる。メッシに届く前のパスコースを増やせれば、相手は守る場所を絞れない。

守備では、リード後の時間が最も大きい。カーボベルデ戦では29分に先制し、92分にも勝ち越しながら、どちらの後も追いつかれた。次は同じ展開を繰り返したくない。ボールを持って休む時間、前から止める時間、下がって守る時間を分ける必要がある。

エジプトはPK戦を勝ち抜いたことで、苦しい時間を受け入れる準備を持ってくる。アルゼンチンが早く先制しても、試合がすぐに終わる相手ではない。だからこそ、カーボベルデ戦で見えた「勝ち越した後」の設計が大切になる。追加点を狙うのか、保持で温度を下げるのか、その判断の速さが次の試合の質を変える。

この勝利は、アルゼンチンが苦しい試合を立て直す力を示した。だが、優勝候補が余裕で通過した試合ではない。メッシの左足で始まり、リサンドロの得点で進み、最後は相手のオウンゴールで決まった。エジプト戦では、勝ち越した後にどれだけ静かに試合を閉じられるか。そこを見れば、この苦しい延長勝利の価値がさらに見えてくる。

図解
次戦エジプト戦。勝ち越した後の管理

アルゼンチンはラウンド16で、Atlanta Stadiumのエジプト戦へ進む。

参照元

6

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AI生成イメージ / J Football Hub

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