アル・ナスル戦41分から、大関の戻り道を読む
大関友翔を今読むなら、まずパスの前に一歩を見たい。2025年5月1日、ACLE準決勝のアル・ナスル戦。川崎フロンターレは伊藤達哉の先制点のあと、サディオ・マネに同点弾を許した。41分、伊藤が右足で放ったシュートはGKに弾かれる。大関はそのこぼれ球へ早く入り、左足で押し込んだ。相手にはクリスティアーノ・ロナウドもいたが、場面の中心にあったのはスターとの対比ではない。シュートの次を予測し、ゴール前に残るMFの習慣だった。
このゴールだけを切り取ると、川崎の若手が大舞台で名を上げた場面に見える。けれど大関の一撃は、順番を守って読むと別の輪郭になる。2022年に川崎フロンターレU-18からトップ昇格が内定し、2023年はリーグ戦出場なし。2024年は福島ユナイテッドFCへ育成型期限付き移籍し、J3で32試合8得点を記録した。2025年に川崎へ戻り、横浜F・マリノス戦でJ1初ゴール、アル・ナスル戦でアジアの準決勝のゴール、E-1でA代表デビューへ進む。一直線ではなく、試合に出られなかった時間を挟んだ戻り道だった。
Jリーグ公式の横浜F・マリノス戦レポートでも、大関のJ1初ゴールはこぼれ球への反応として描かれている。マルシーニョが運び、折り返しが直接味方へ届かなかったところへ、大関が入って押し込んだ。アル・ナスル戦の場面とよく似ている。味方が作ったズレの先に、もう一歩入る。その反応が、川崎復帰後の得点に繰り返し出ている。パスの名手という見方だけでは、この部分がこぼれてしまう。
川崎公式の2026プロフィールは、大関を広い視野と長短のパスで決定機を作り、空いたスペースへ入り込むチャンスメイカーとして紹介している。Jリーグ公式の記録では、2025年の川崎Fでリーグ25試合2得点。2026/27シーズン登録では背番号16、MFとして並び、同じ中盤には山本悠樹、橘田健人、脇坂泰斗、河原創がいる。数字だけを見れば、すでに戦力になった若手である。ただ、大関は得点数より前の準備を見る選手だ。
準備とは、ボールを受ける直前に首を振り、相手の矢印を見て、体の向きを決めることだ。縦に刺すのか、横へ預けてもう一度前へ出るのか、逆サイドへ長く逃がすのか。川崎の中盤では、判断が一拍遅れると前線の動きが止まる。伊藤が外から運び、家長昭博が間で受け、脇坂が前を向く。その周りで大関が中央低めから選ぶ一手は、パスの美しさだけでなく、味方の次の動きをどれだけ早く引き出せるかにかかっている。
登録リストで背番号16が残っていることも、この読み方を補強する。神田奏真は期限付き移籍欄に入り、川崎の前線と中盤の顔ぶれはまた変わった。大関に求められるのは、若手枠の勢いではなく、長谷部茂利監督のチームで中央の選択肢を増やすことになる。
41分の場面へ戻る。伊藤が運ぶ、相手に当たる、GKが弾く。その間に大関が止まっていれば、公式記録に名前は残らない。福島で増えたのは、縦パスの本数だけではなかった。ボールに関わったあと、もう一度どこへ入るか。味方のシュートがこぼれた時、ゴール前にいるか。川崎へ戻ってきた大関は、地元出身の未来という看板ではなく、外で試合数を重ねたMFとして等々力の中央へ立っている。
入口は、麻生区の少年ではなく、アル・ナスル戦のこぼれ球に置く。地元の記憶は大切だが、次の試合で目に入れたいのは「川崎出身」というプロフィールではない。ボールが動く前に大関がどこを見ているか、シュートのあとに止まっていないか、守備へ戻る時に誰の背中を埋めるかである。一本の縦パスだけでなく、その前後の一歩を追うと、福島で得た時間が川崎の中央へ戻ってきたことが見えてくる。
キャリア経路
麻生区で川崎を見て育ち、U-18からトップ昇格、福島で32試合8得点、川崎復帰後にJ1とACLEで得点し、E-1とU-20代表へ進む戻り道を追う。
- 1
原点-2022麻生区 / 川崎U-18
麻生区で川崎の練習を見て育ち、川崎フロンターレU-18からトップ昇格が内定した。
- 2
期限付き移籍2024福島ユナイテッドFC
ボールに関わる動き出し、縦パス、逆を突くプレーを試合の責任として磨いた。
- 3
J1 / ACLE2025川崎フロンターレ復帰
横浜FM戦でJ1初ゴールを決め、ACLE準決勝アル・ナスル戦でも41分に得点した。
- 4
代表2025日本代表 / U-20日本代表
E-1でA代表デビューし、U-20日本代表では背番号10を背負った。
麻生区と川崎U-18、2024年の福島、川崎復帰後のJ1初ゴールとACLE準決勝、E-1とU-20代表へ続く流れを公式記録と取材記事から整理した。
麻生区の少年が、憲剛とレナトの記憶を持つ
大関友翔の原点は、川崎市麻生区にある。川崎公式noteで本人は、麻生グラウンドが近く、小さい頃からトップチームの練習を見に行き、ファン感にも通っていたと語っている。Delfinoのインタビューでは、父と練習見学へ行き、中村憲剛のサインを待ったものの、取材で時間がかかると聞いて断念し、最後はレナトのサインをもらって帰った思い出も出てくる。憧れの名前の列挙より、少年時代から川崎の選手の帰りを待ち、クラブの時間の流れを身体で知っていたことが大きい。
兄の影響でサッカーを始めたことも、人物像を近くする。同じDelfinoの取材で大関は、5歳上の兄を追って同じクラブでプレーし、スパイクや服も真似してきたと話している。2023年時点でも、サッカーを始めたきっかけは兄、影響を受けた選手は中村憲剛、プロを目指し始めたのは高校1年と答えていた。兄の背中を追い、憲剛のパスを見て、川崎の練習場を身近に感じていた時間は、プレーの好みと離れていない。ゴールを奪うより、味方に点を取らせるパスへ喜びが向いたことも、Number Webの取材で語られている。
タウンニュースの記事では、自宅近くの王禅寺源内谷公園で高校生までボールを蹴っていたこと、幼少期から川崎の街と結びついていたことも紹介されている。毎年の初詣で琴平神社へ行く話や、地元の商店会で小学校時代の先生や仲間の家族と会った話は、彼を特別な物語に押し上げるためではなく、川崎という場所が日常だったことを伝える材料になる。等々力や麻生グラウンドは、あとから得た舞台ではなかった。大関にとっては、子どもの頃から見ていた景色である。
一度はフロンターレの下部組織の入口で落選したことも、Number Webの取材で語られている。その後、FC多摩ジュニア、ジュニアユースで基礎技術を積み、相手に簡単に触らせないプレー、逆を取る感覚を磨いた。中学3年で川崎U-18へ進み、高井幸大や松長根悠仁と同じ世代で鍛えられる。U-18では10番を背負い、高井がいない時にはキャプテンも任された。そのインタビューで本人は、キャプテン経験を通じて、自分のアピールだけでなくチームがあってのプレーだと考えるようになったと振り返っている。
性格の見え方も、選手像を平面にしない。人物紹介では、U-18時代はよくしゃべり、後輩からも近い距離で接されていたこと、寮では先輩たちに食事へ連れて行ってもらう話、佐々木旭らとの距離感が語られている。トップ昇格直後のプロフィールでは、自分を短気、負けず嫌いとも表現していたが、後の取材では少し大人になったとも話す。そうした変化は、本人の内面を勝手に作るためではない。感情が表に出る若い選手が、プロの環境で周囲と関わりながら変わっていく過程として読む。
川崎の2023プロフィールには、譲れないものとして差し込む縦パス、武器として技術と逆を取るプレーが並ぶ。これは憧れの模倣ではなく、自分の言葉で残した特徴だった。憲剛を見て育った選手が、憲剛のコピーではなく、自分の角度で縦へ刺す準備を始めていた。
トップチームの練習へ早くから参加した時期には、プレースピードと強度の差も感じていた。加入内定後の公式noteでは、U-18でできていることがそのままトップで通用するわけではないと受け止め、守備の強度、体力、フィジカル面を上げたいと話している。Delfinoでは、2023年に試合へ絡めていない現状への悔しさも語り、出場したら自分の名前を示すプレーを見せたいと伝えた。憧れたクラブに入ることと、そこで試合を動かすことは違う。麻生区の少年は、憲剛のパスを見て育っただけではない。自分の名前を示すために、まず川崎の外へ出る準備をしていた。
先発選手は公式記録に基づき、配置は編集部推定です。川崎F 4-2-3-1、横浜FM 4-3-3を示します。詳細は折りたたみで確認できます。
先発確認・配置推定
選手名・背番号・出場時間は公式記録で確認。配置座標は試合場面を読むための編集部推定。
公式記録で確認した出場選手と背番号
川崎フロンターレ
4-2-3-1
- 背番号1 チョン ソンリョン
- 背番号15 田邉秀斗
- 背番号44 セサル アイダル
- 背番号2 高井幸大
- 背番号31 ファン ウェルメスケルケン 際
- 背番号19 河原創
- 背番号16 大関友翔
- 背番号18 瀬川祐輔
- 背番号23 マルシーニョ
- 背番号11 小林悠
- 背番号17 伊藤達哉
横浜F・マリノス
4-3-3
- 背番号19 朴一圭
- 背番号23 宮市亮
- 背番号13 ジェイソン キニョーネス
- 背番号33 諏訪間幸成
- 背番号2 永戸勝也
- 背番号28 山根陸
- 背番号45 ジャン クルード
- 背番号9 遠野大弥
- 背番号11 ヤン マテウス
- 背番号14 植中朝日
- 背番号17 井上健太
川崎F 3-3 横浜FM。川崎F公式記録で先発22人と背番号を確認し、7分の大関J1初ゴールへ向かう前半の形を編集部推定で整理した。
福島で、縦パスと入り直しが試合の責任になる
2024年の福島ユナイテッドFCへの育成型期限付き移籍は、大関友翔にとって初めて川崎を離れる一年だった。福島公式は移籍期間満了時、ボールに関わる動き出し、精度の高い縦パス、相手の逆を突くプレーを評価し、明るさや好奇心がファン、サポーターにも届いたと記している。J3リーグでは32試合8得点。川崎の復帰リリースにも同じ出場記録が載る。JPFAアワードでは、塩浜遼とともにJ3ベストイレブンを受けた。個人の飛躍であり、福島の攻撃が周囲から見られる一年でもあった。
福島での時間は、外へ出た若手が経験を積んだという一文では足りない。川崎ではボールを受ける前の一歩、縦へ差すパス、逆を取るターンを見せる機会が限られていた。福島では、毎週の相手、勝点、味方の走り出しの中で、それを選び続ける責任があった。試合に出られない若手が練習で評価される段階から、試合の中で結果を求められる段階へ変わったのである。そこで8得点が残ったことは、パサーがゴール前へ入る習慣を持った証拠でもある。
福島での大関は、川崎の中盤にいた時よりも、ボールに触る回数と結果への距離が近かった。相手が前から来れば、最初のトラップで矢印を外す。味方の前線が走れば、足元だけでなく背後にも差す。サイドに詰まれば、逆へ逃がす。福島公式がチャンスを量産したと評価したのは、一本のラストパスだけではなく、ボールを受ける前から相手の逆を取る連続した判断があったからだろう。川崎で求められるテンポとは違っても、試合の中で自分が攻撃を動かす経験は、戻ってからの受け方に残る。
同じ福島で塩浜遼もJPFA J3ベストイレブンを受けたことは、ひとりの数字だけでは見えない。前線の選手が走り出し、中央の大関が縦へ入れ、相手が寄れば別の出口を選ぶ。そうした関係の中でチームの攻撃が形になった。川崎へ戻った後、大関の前には伊藤達哉、家長昭博、山田新、小林悠らがいる。福島で味方の動きを見てパスを選んだ経験は、川崎で前線の個性をどう生かすかという課題へそのままつながる。
J3の一年は、相手の強度やスタジアムの規模だけで説明できるものでもない。昇格を狙うクラブ、若手を伸ばしたいクラブ、ベテランが試合を締めるクラブが混在するリーグで、毎週違う守り方を受ける。そこで中央のMFが消えると、チーム全体の前進が止まる。大関が32試合に出たことは、技術を見せた回数ではなく、消えずに試合へ関わり続けた回数だった。
同時に、福島で得点者として見られる時間も増えた。縦パスを出すだけなら、相手は前を消せばいい。大関がゴール前へ入り直すから、相手の中盤と最終ラインはもう一つ警戒を増やさなければならない。
本人のコメントも、福島を単なる修行先にしていない。福島公式で大関は、あたたかい言葉とエールに勝利で応える日々を楽しく幸せだったと振り返り、初めて川崎を離れて多くの出会いと経験を得たと語った。川崎復帰時には、福島での経験を生かし、勝利に貢献したいと述べた。クラブを出て戻る物語に、別のサポーターの前で責任を持ち、自分の武器を説明できる選手になっていく過程が重なる。
福島で磨かれた武器は、川崎の2026プロフィールにある表現とも重なる。長短のパスで相手の目線をそらし、空いたスペースを見つけてゴール前に入り込む。これは、ただうまいMFの説明ではない。CBやアンカーの近くで受け、相手の1列目を動かし、前の味方を見てから、自分も止まらない動きでゴール前へ入る流れである。福島の32試合8得点は通過点の数字にとどまらず、等々力で次に選ぶプレーの根拠になる。福島で覚えたのは、川崎で中央を動かすための責任だった。
先発選手は公式記録に基づき、配置は編集部推定です。福島 4-3-3、岩手 3-4-3を示します。詳細は折りたたみで確認できます。
先発確認・配置推定
選手名・背番号・出場時間は公式記録で確認。配置座標は試合場面を読むための編集部推定。
公式記録で確認した出場選手と背番号
福島ユナイテッドFC
4-3-3
- 背番号1 吉丸絢梓
- 背番号28 鈴直樹
- 背番号4 堂鼻起暉
- 背番号2 山田将之
- 背番号3 松長根悠仁
- 背番号41 上畑佑平士
- 背番号17 針谷岳晃
- 背番号14 大関友翔
- 背番号7 塩浜遼
- 背番号40 樋口寛規
- 背番号10 森晃太
いわてグルージャ盛岡
3-4-3
- 背番号1 大久保択生
- 背番号25 大和優槻
- 背番号51 深津康太
- 背番号3 斉藤諒
- 背番号6 高橋峻希
- 背番号22 西大伍
- 背番号17 新里涼
- 背番号13 小暮大器
- 背番号15 加々美登生
- 背番号9 都倉賢
- 背番号77 小松寛太
福島公式の試合記録で先発22人と背番号、70分の大関得点を確認し、福島で磨いた縦パスと入り直しを読むための配置を編集部推定で整理した。
川崎復帰後の一発は、完成ではなく基準を上げた
2025年の川崎復帰後、大関友翔は早い段階で目に見える結果を残した。Jリーグ公式の川崎F対横浜F・マリノスの記録では、2025年4月9日に大関が7分に得点している。マッチレポートでも、マルシーニョが運んだあとのこぼれ球に大関が反応し、J1初ゴールを押し込んだ流れが確認できる。アル・ナスル戦の41分と同じく、そこにあるのはミドルシュートの派手さではない。味方が崩し、ボールが完全には届かない。その次の場所に入っていることだった。
川崎公式noteのF通信は、福島から戻った大関について、狭いエリアで前を向くターンを取り上げている。本人も、狭いところで前を向く部分と相手の逆を突く部分に自信を示していた。ここは、縦パスの前段階として重要である。縦へ差すためには、受けた瞬間に相手の圧力を外さなければならない。前を向けなければ、パスは横か後ろへ逃げる。川崎復帰後の大関の変化は、ゴール数だけでなく、狭い場所で体を開き、次の味方を見つける一拍に表れていた。
ACLE準決勝では、伊藤達哉、大関友翔、家長昭博が得点し、川崎Fはアル・ナスルに3-2で勝った。伊藤の推進力、家長の決定力、そして大関のこぼれ球への反応が一つの試合に並んだことは、復帰初年度の若手にとって大きい。だが、ここで完成と書かないことが大事だ。大関のアジアでの得点は、キャリアの終点ではなく、川崎の中盤で何を続けるかへ戻して読みたい。
その理由は、川崎の中盤の競争が軽くないからである。2026/27登録では、背番号6の山本悠樹、8の橘田健人、14の脇坂泰斗、16の大関友翔、19の河原創がMFとして並ぶ。家長昭博も41番でチームに残り、伊藤達哉は17番で前線にいる。長谷部茂利監督の下で、中央の選手には攻守に全力で動くことが求められる。大関はJ1で得点し、ACLEでも得点した。それでも、名前だけでポジションが保証される立場ではない。
横浜F・マリノス戦の3-3という結末も、得点だけで読ませない材料になる。大関が7分に先制し、試合は終盤まで動き続け、最後は高井幸大の得点で引き分けた。ユースでともに過ごした高井と同じ試合で名前が残ったことは象徴的だが、勝ち切った試合ではない。初ゴールの喜びと、試合を管理し切る難しさが同居していた。中盤の選手としては、得点後にどれだけ試合の流れを落ち着かせられるかも次の課題になる。
競争が重いからこそ、周囲との距離が大事になる。山本が後方で受ける時、大関が同じ高さに並びすぎれば相手の守備は楽になる。脇坂が前のライン間に立つ時、大関がボールを運ぶのか、縦へ刺すのか、外へ逃がすのかでテンポが変わる。橘田や河原が奪った後、最初のパスをどこで受けるかも攻撃の速度を左右する。川崎の中央で生きるには、得意なターンを見せるだけでなく、味方の立ち位置を助ける位置を取り続ける必要がある。
川崎の中盤でそれを続けるには、得点場面以外の時間が問われる。リードした後、追いつかれた後、交代で配置が変わった後に、どこで受けてどこへ逃がすか。若手の一発から、試合を整えるMFへ進む段階である。
ゲキサカやフットボールチャンネルの取材で見えるのも、飛躍の年の手応えだけではない。ACLEで得た自信がある一方で、川崎で完全なレギュラーではないこと、守備面や試合を通じた基準を上げる必要があることも本人の言葉から読める。Number Webでは、森保一監督から試合の流れを変える部分を評価された一方、クラブでの立場についても話があったことが紹介されている。評価されたプレーと、足りない部分が同じ年に並んだ。だから大関の2025年は、ブレイクの結論ではなく、川崎で日常の基準を上げる始まりとして見たい。
参照元に基づく配置です。川崎F 4-3-3、アル・ナスル 4-3-3を示します。詳細は折りたたみで確認できます。
場面整理
選手名・背番号・先発は川崎フロンターレ公式記録で確認。配置座標と矢印は41分の得点場面を読むための編集部推定。
公式記録で確認した先発22人と背番号
川崎フロンターレ
4-3-3
- 背番号98 山口瑠伊
- 背番号13 三浦颯太
- 背番号35 丸山祐市
- 背番号2 高井幸大
- 背番号31 ファン ウェルメスケルケン 際
- 背番号77 山本悠樹
- 背番号8 橘田健人
- 背番号16 大関友翔
- 背番号23 マルシーニョ
- 背番号37 伊藤達哉
- 背番号32 神田奏真
アル・ナスル
4-3-3
- 背番号24 ベント
- 背番号12 ナワフ ブーシャル
- 背番号78 アリ ラジャミ
- 背番号3 モハメド シマカン
- 背番号2 スルタン アルガンナム
- 背番号25 オタビオ
- 背番号11 マルセロ ブロゾビッチ
- 背番号19 アリ アルハッサン
- 背番号10 サディオ マネ
- 背番号9 ジョン デュラン
- 背番号7 クリスティアーノ ロナウド
川崎F 3-2 アル・ナスル。2025年5月1日のACLE準決勝で両チームの先発22人を公式記録で確認し、41分の大関ゴール場面を読むために配置を編集部推定で整理した。
代表の14番と10番を、等々力の中盤へ返す
2025年7月、東アジアE-1サッカー選手権で大関友翔はSAMURAI BLUEに初招集され、背番号14を付けた。ホンコン・チャイナ戦では63分にピッチへ入り、A代表デビューを果たした。背番号14は、川崎サポーターにとってどうしても中村憲剛を思い出す番号である。Number Webでは、代表デビュー戦後に中村からパスを評価する短いメッセージが届いたことも紹介されている。憧れの番号を背負ったから完成したのではなく、その番号に見合う基準を知った時間だった。
U-20日本代表では、別の責任がある。AFC U20アジアカップ中国2025で大関は10番を背負い、FIFA U-20ワールドカップチリ2025の登録でも川崎フロンターレ所属のMFとして10番に並んだ。佐藤龍之介、市原吏音、神田奏真ら同世代の名前と一緒に、彼は年代別代表の中心として扱われた。A代表の14番とU-20の10番。この二つは華やかだが、川崎での序列を自動的に変えるものではない。代表で見た基準を、クラブの毎日の競争へ返して初めて意味を持つ。
E-1のホンコン・チャイナ戦で見たい材料は、出場した事実だけではない。63分の投入後には、前線の走り出しへ浮き球を届けた場面があった。その一球は、足元ではなく、走る味方が先に触れる空間へ落ちた。大関自身も、空間へ落とすパスへの感覚を語っている。ここには中村憲剛への憧れと、福島で磨いた相手の逆を取る感覚が重なる。ボールを持つ前に味方の目線を合わせ、次に相手を見る。目の前のパスコースではなく、相手の背中の向こうを使う。代表の舞台で評価されたのも、その発想だった。
ただし代表の背番号は、川崎の試合で守備を免除してくれない。トップ昇格前の川崎公式noteで本人が挙げていた課題も、攻撃だけでは通用しないという守備の強度だった。福島で試合数を重ね、川崎でJ1とACLEを経験し、E-1で基準を見たからこそ、奪われた直後の戻り、相手アンカーへのコース消し、味方が前へ出た後ろの埋め方が重要になる。代表でいいパスを出した選手ではなく、川崎で90分の流れを整えるMFになれるかが問われる。
だから、川崎Fの次の試合で見たいのは、代表肩書ではなく細部だ。大関がCBの横へ降りる時、相手FWの影に隠れず、半身で前を向ける角度を作れるか。山本や河原の近くで受けた時、近い味方へ逃げるだけでなく、脇坂の前、伊藤の外、山田新の背後へ一本で届けられるか。パスを出したあと、足を止めず、家長や小林悠のようにゴール前の二手目へ入れるか。失った直後に、相手アンカーやインサイドMFへのパスコースを消して戻れるか。
図で示した三つの出口も、派手な必殺技ではない。縦パスは脇坂の前へ、逆サイド展開は伊藤や外側の選手へ、入り直しは山田や小林の近くへ向かう。どれを選ぶかは、相手の寄せ方と味方の角度で変わる。大関が中央低めで受けた瞬間、読者はボールの行き先だけでなく、出した後にもう一歩どこへ動くかまで追いたい。
その観察ができると、ゴールやアシストがない日でも大関の価値を見失わない。中央で何度も角度を作り直すことが、川崎の攻撃を前へ進める。
大関友翔は、川崎を一度離れたことで、川崎の未来になった。麻生区で中村憲剛を待ち、レナトのサインを持って帰った少年が、福島で縦パスと入り直しを試合の責任に変えた。アル・ナスル戦の一歩、E-1の14番、U-20の10番は、どれも川崎の中央へ戻ってくる。等々力では、ボールが足元に届く瞬間に加え、その前の首振りと、その後の入り直しまで追いたい。一本の縦パスの先に、福島で得た時間と川崎の次の中盤が見えてくる。
参照元に基づく配置です。日本 3-4-2-1、香港 5-3-2を示します。詳細は折りたたみで確認できます。
場面整理
選手名・背番号・出場時間は公式記録で確認。配置座標は試合場面を読むための編集部推定。
公式記録で確認した出場選手と背番号
日本代表
3-4-2-1
- 背番号23 ピサノ アレクサンドレ幸冬堀尾
- 背番号3 荒木隼人
- 背番号4 古賀太陽
- 背番号16 安藤智哉
- 背番号7 相馬勇紀
- 背番号15 稲垣祥
- 背番号14 大関友翔
- 背番号21 佐藤龍之介
- 背番号26 中村草太
- 背番号9 宮代大聖
- 背番号18 山田新
ホンコン・チャイナ代表
5-3-2
- 背番号1 ヤップ フンファイ
- 背番号23 サン ミンヒム
- 背番号21 ユー ツェナム
- 背番号4 レオン ジョーンズ
- 背番号3 オリバー ゲルビッグ
- 背番号17 チャン シンイチ
- 背番号10 ウォン ワイ
- 背番号6 タン チュンロク
- 背番号20 マイケル ウデブルゾール
- 背番号7 ウォルター ソアレス
- 背番号9 マシュー オー
日本 6-1 ホンコン・チャイナ。JFA公式記録で出場選手、背番号、交代時刻を確認し、大関が63分から入った直後の両チームの配置を編集部推定で整理した。
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AI-generated image / J Football Hub
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