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選手ストーリー

伊東純也はなぜ速さだけで終わらないのか。甲府、柏、ヘンク、ランスからW杯26へ

高校までは全国大会やスカウトの視線から遠く、大学で『変な自信』を得た伊東純也。代表の機会を離さず、右SB、右サイドハーフ、ウイング、右シャドーへ役割を広げた歩みをたどる。

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伊東純也が甲府、柏、KRCヘンク、スタッド・ランス、日本代表へ進む選手ストーリー用サムネイル
AI-generated image / J Football Hub / 画像はAI生成によるイメージです
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全国大会へ出なくても、『自分はやれる』と思っていた

伊東純也の出発点は、全国大会で名を広げたエリートの物語ではない。小学年代は地元クラブでプレーし、横浜F・マリノスのジュニアユース選考では最終段階まで進んだが合格には届かなかった。その後は横須賀シーガルズの育成組織でプレーし、中学、高校で全国大会へ進んだ経験はない。高校時代も、全国のスカウトが継続して見に来る環境ではなかった。

それでも、本人は自分の実力を低く見積もっていたわけではない。神奈川大学へ進むと、1年時から関東大学リーグで通用する感覚があった。後年のインタビューで本人が使った言葉は、実力への「変な自信」である。大学では左サイドやFWを主戦場にし、2013年には関東大学リーグ2部で得点王になった。スカウトの視線から遠かった時期と、大学で得た手応えは、同じキャリアの中に並んでいる。

2014年9月にJFA・Jリーグ特別指定選手としてヴァンフォーレ甲府に登録された。登録時の背番号は33、ポジションはFW。2015年にヴァンフォーレ甲府へ正式加入し、J1リーグ30試合4得点を記録した。大学を経てJ1へ進んだ経路を、珍しい苦労話として膨らませる必要はない。大事なのは、本人が自分を最初から完成した選手だと考えていなかったこと、そして通用すると思った感覚を試合へ持ち込んだことだ。

甲府での入口として残るのが、2015年5月2日の鹿島アントラーズ戦である。伊東はリーグ戦初先発で初得点を挙げ、甲府は1-0で勝った。阿部拓馬のパスへ反応し、前線右寄りから相手最終ラインの背後へ出て決めた。スピードだけでなく、ラインのずれを逃さず走り出す判断が得点になった。

高校時代から、伊東は自分を突出して速いだけの選手とは捉えていなかった。パス、ドリブル、スルーパスも使い、速さだけで見られることを避けていたと語っている。甲府での初先発初得点は、その自己認識と矛盾しない。走る力は入口だったが、プロで残るには、受ける位置、走り出すタイミング、味方との関係を増やす必要があった。

伊東は最初から代表選手として期待された存在ではなかった。全国大会へ出ていなくても、大学で「やれる」と感じた。甲府でJ1公式戦に出場し、鹿島戦で得点を残した。ここから柏、ヘンク、ランス、再びヘンクへ進む道は、速さを誇示する道ではなく、その時々の役割に自分を合わせながら仕事を増やしていく道だった。

クラブで得た試合経験を通じて、代表へ持ち込める強みを増やしてきた。所属クラブでの現在の焦点は、直近の起用位置で、受ける場所と守備へ戻る角度をそろえることにある。

図解
伊東純也のキャリア経路

神奈川大学から甲府、柏、KRCヘンク、スタッド・ランス、再びKRCヘンク、日本代表へ続く所属と代表歴を事実中心に示す。

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右SBから右サイドハーフへ。柏で役割変更を結果にした

2016年に柏レイソルへ移った伊東は、右サイドの前線だけで起用されたわけではない。4月上旬の起用データには、サガン鳥栖戦、FC東京戦、ガンバ大阪戦で右サイドバックとして先発した記録が残る。本人は守備の1対1に自信があった一方、サイドバックではラインコントロールや背後の管理が難しいとも語っている。守備者の距離を経験したことが、後の右サイドハーフでの判断につながった。

2016年4月24日の鹿島アントラーズ戦で、伊東は背番号14を着け、柏の右サイドハーフとして先発した。45+2分、中央から右へ運んで右足で先制点を決める。63分には中川寛斗から受けたボールを武富孝介へ通し、追加点につながるパスを出した。試合記録上は1得点1アシスト。右SBを経験した直後の右SH起用で、攻守の距離を知る選手が前進の役割を担った試合だった。

本人はこの得点を大きく飾らず、「まぐれ」と振り返っている。自分を突出して速い選手だとは考えていなかったことも、柏時代のインタビューに残る。高校時代からスピードだけで見られることを避け、パスやドリブル、スルーパスを使っていたという自己認識がある。本人の言葉は、性格の一語へまとめるより、鹿島戦後もできる仕事を増やす側へ意識を向けていた事実として読む方が近い。

鹿島戦の柏は4-2-3-1系の推定配置で置く。右後ろに鎌田次郎、中央に茨田陽生と小林祐介、前に中川、左に武富、最前線にエデルソンがいた。伊東が右で受ける時、後ろの鎌田が外側を支え、中央の2人がセカンドボールを拾う。中川が中央で受け、武富が左からゴール前へ入る関係も、63分の追加点につながった。右サイドの走力は、周囲の配置と組み合わさることで試合を動かした。

2018年の柏はJ2降格となり、伊東は翌2019年2月にKRCヘンクへ期限付き移籍した。本人は、もともと海外移籍への強い希望があったわけではないと後に話している。それでも日本代表に初めて入った後、もう一度代表へ呼ばれたい、得た機会を離したくないという思いが強くなった。サイドバックで背後の危険を見た経験と、前で相手SBへ仕掛ける感覚が、同じ右レーンの中で接続された。柏で右SBと右サイドハーフを経験したことは、欧州へ進む前に、後ろの守備位置へ戻りながら、奪った後に右前方へ出る判断を身につける時間になっていた。

直近の起用位置で、受ける場所と守備へ戻る角度をそろえることが、この時期の役割を具体的に示している。所属クラブでの仕事は、クラブで確認できる受ける位置と戻る判断をどの場面で選んだかに表れる。

図解
鹿島 0-2 柏、伊東が右SHで1得点1アシストを記録した試合の推定配置

参照元に基づく配置です。柏 4-2-3-1、鹿島 4-4-2を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

場面整理

参照元の試合ページ、公式発表、またはマッチセンターで両チームの先発11人と背番号を確認。ピッチ上の左右、ライン、距離だけを先発時の推定配置として扱い、放送グラフィックや公式座標の転載ではない。

出場選手を表示

柏レイソル

4-2-3-1

  • 背番号23 中村航輔
  • 背番号2 鎌田次郎
  • 背番号4 中谷進之介
  • 背番号5 増嶋竜也
  • 背番号29 中山雄太
  • 背番号8 茨田陽生
  • 背番号25 小林祐介
  • 背番号14 伊東純也
  • 背番号19 中川寛斗
  • 背番号15 武富孝介
  • 背番号18 エデルソン

鹿島アントラーズ

4-4-2

  • 背番号21 曽ヶ端準
  • 背番号22 西大伍
  • 背番号23 植田直通
  • 背番号3 昌子源
  • 背番号16 山本脩斗
  • 背番号25 遠藤康
  • 背番号10 柴崎岳
  • 背番号40 小笠原満男
  • 背番号7 カイオ
  • 背番号18 赤崎秀平
  • 背番号8 土居聖真

鹿島アントラーズ 0-2 柏レイソル(2016/04/24、2016年4月24日・明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節/試合開始時)を、伊東が柏の右サイドハーフとして先発し、1得点1アシストで勝利に関わった試合として参照元に基づき配置。柏は4-2-3-1、鹿島は4-4-2を参照して先発11人の関係を推定した。右SBでの起用を経た伊東が、右サイドハーフとして1得点1アシストを記録した試合。本人は先制点を「まぐれ」と表現したが、公式記録には試合を決めた二つのプレーが残っている。先発と背番号は参照元に基づき、配置だけを推定する。

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海外志向はなかった。それでも代表のために欧州へ出た

伊東は、もともと海外移籍への強い希望を持っていたわけではない。転機は日本代表だった。代表へ初めて入った後、もう一度その場所へ戻りたいという思いが生まれた。柏のJ2降格も重なり、得た機会を離さないためには欧州へ出る必要があると考えた。2019年2月にKRCヘンクへ期限付き移籍し、2020年に完全移籍へ切り替わった。

ヘンクでは右サイドを任され、2022年夏にスタッド・ランスへ完全移籍した。ランスでの伊東は、右ウイングとしてクロス、ラストパス、守備への切り替えを求められた。縦へ出るだけでなく、中央の味方が受けるための幅を保ち、失った後に右サイドの守備位置へ戻る。柏で右SBを経験したこと、ヘンクで右サイドを継続して担ったことが、ランスでの役割にもつながっている。

2024年9月29日のアンジェSCO戦は、伊東と中村敬斗の関係を具体的に示す試合だった。ランスは4-2-3-1で開始し、伊東が右、中村が左、マーシャル・ムネツィが中央、ウマル・ディアキテが前線に入った。試合はアンジェ 1-3 ランス。中村が9分、伊東が25分、ムネツィが79分に得点し、両翼の日本人選手が同じ試合でゴールを決めた。この試合を置く理由は、得点者だけでなく、左右の配置を同時に確認できる点にもある。

この試合で、二人が常に外へ張っていたと断定する必要はない。中村が左から内側へ入る時、伊東は右で相手を広げる。伊東が右で前を向く時、中村は逆サイドからゴール前へ入る余白を得る。片方が中央へ入る場面で、もう片方が逆側の幅や高さを保つ。この関係があるから、個人の突破と反対側の立ち位置が同時に意味を持つ。

アンジェ側も4-2-3-1で、右にジム・アレヴィナ、中央にヒマド・アブデリ、左にジネディーヌ・フェルハト、前線にエステバン・ルポールを置いた。ランスの右サイドでは、伊東とアウレリオ・ブタが外側の距離を取りながら、相手左サイドに押し込まれない位置を取る必要があった。得点だけでなく、相手が前へ出る前に立ち位置を取り直す作業も、右サイドの安定に関わっていた。

ランス時代を、強いリーグで苦しみながら耐えた物語だけにする必要はない。確認できるのは、伊東が右で受け、クロスやラストパスへ関わり、中村との左右関係も作ったことだ。海外へ出た理由は、最初から欧州へ行きたかったからではない。代表の機会を離したくなかったからであり、その後のランスでの仕事は、速さ以外の選択を増やす時間でもあった。

図解
アンジェ 1-3 ランス、伊東と中村が両翼で得点した試合の推定配置

参照元に基づく配置です。ランス 4-2-3-1、アンジェ 4-2-3-1を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

場面整理

参照元の試合ページ、公式発表、またはマッチセンターで両チームの先発11人と背番号を確認。ピッチ上の左右、ライン、距離だけを先発時の推定配置として扱い、放送グラフィックや公式座標の転載ではない。

出場選手を表示

スタッド・ランス

4-2-3-1

  • 背番号94 イェヴァン・ディウフ
  • 背番号23 アウレリオ・ブタ
  • 背番号21 セドリック・キプレ
  • 背番号5 エマニュエル・アグバドゥ
  • 背番号18 セルヒオ・アキエメ
  • 背番号6 ヴァランタン・アタンガナ
  • 背番号71 ヤヤ・フォファナ
  • 背番号7 伊東純也
  • 背番号15 マーシャル・ムネツィ
  • 背番号17 中村敬斗
  • 背番号22 ウマル・ディアキテ

アンジェSCO

4-2-3-1

  • 背番号30 ヤヒア・フォファナ
  • 背番号2 カルランス・アルキュス
  • 背番号24 エマニュエル・ビウムラ
  • 背番号21 ジョルダン・ルフォール
  • 背番号26 フロラン・アナン
  • 背番号6 ジャン=ウード・アオル
  • 背番号93 ハリス・ベルケブラ
  • 背番号18 ジム・アレヴィナ
  • 背番号10 ヒマド・アブデリ
  • 背番号20 ジネディーヌ・フェルハト
  • 背番号19 エステバン・ルポール

アンジェSCO 1-3 スタッド・ランス(2024/09/29、2024年9月29日・リーグ・アン第6節/試合開始時)を、伊東が右、中村敬斗が左で先発し、二人とも得点したリーグ・アン第6節として参照元に基づき配置。ランスは4-2-3-1、アンジェは4-2-3-1を参照して先発11人の関係を推定した。伊東が右、中村敬斗が左で先発し、二人とも得点した試合。配置は試合開始時を示し、保持時の位置交換や可変は推定として扱う。

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古巣へ戻り、背番号10で失敗と結果の両方を経験した

2025年8月、伊東はKRCヘンクへ戻った。クラブは、他国からの関心がある中で本人がヘンクを選んだと発表している。伊東はフランス在籍中もヘンクを追っており、クラブから興味を伝えられた後の決断は早かったと話した。過去にプレーした場所を選んだことを、逃げ場として扱う必要はない。

本人は大会前のインタビューで、負傷後の復帰方法とW杯への準備を考えたと説明している。知っているクラブなら復帰を進めやすく、クラブ側の熱意も判断材料になった。2025-26シーズンには負傷で約2か月欠場したが、2026年に入って状態は徐々に上がってきたという。ヘンク復帰は、以前の成功をなぞる選択ではなく、もう一度試合へ戻るための選択だった。

その文脈で置きたい試合が、2026年2月26日のUEFAヨーロッパリーグ、KRCヘンク 3-3 ディナモ・ザグレブである。試合は延長戦終了後に3-3、2試合合計でヘンクが6-4とし、次のラウンドへ進んだ。伊東は背番号10で先発し、102分までプレーした。

57分、伊東のプレーからディナモのPKにつながった。試合後、本人は自分に責任があると認めている。ここで大事なのは、失敗を精神力の物語へ変えることではない。本人がミスを認め、その後も同じ試合の中で攻撃へ関わった事実である。100分、伊東がヘンクの2点目に関与した。出典間で得点者の扱いに差があるため、個人得点としては扱わない。

ヘンクの先発は、GKトビアス・ラワル、最終ラインにザカリア・エル・ワーディ、ムジャイド・サディック、マッテ・スメッツ、ジョリス・カイェンベ。中盤にはブライアン・ヘイネンとイブラヒマ・ソリ・バングラが入り、前線側に伊東、コリンズ・ソル、ダーン・ヘイマンス、ロビン・ミリソラが並んだ。伊東は右からクロス、ラストパス、セットプレーなど攻撃の判断を担った。

背番号10を着けたからといって、毎回中央でボールを触るわけではない。右で相手を引きつけ、エル・ワーディの外回りを待つ。ヘイネンが中央で受け直せるなら、右の幅を保つ。ミリソラが前線で相手CBを引きつけるなら、伊東は右から最後のパスを選ぶ。ヘンク復帰後の伊東は、突破だけでなく、味方を使うパスやセットプレーも担っていた。

成功、負傷、ミス、復帰。伊東のキャリアには、都合のよい場面だけが並んでいるわけではない。ディナモ戦はそのことを一試合の中で示した。自分のミスを認め、その後の得点場面へ関わり、102分で交代する。この試合を代表文脈に置く意味は、速さでは測れない判断と責任を、本人の言葉と公式記録で確認できる点にある。

図解
ヘンク 3-3 ディナモ・ザグレブ、伊東が背番号10で先発した試合の推定配置

参照元に基づく配置です。ヘンク 4-2-3-1、ディナモ 4-3-3を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

場面整理

参照元の試合ページ、公式発表、またはマッチセンターで両チームの先発11人と背番号を確認。ピッチ上の左右、ライン、距離だけを先発時の推定配置として扱い、放送グラフィックや公式座標の転載ではない。

出場選手を表示

KRCヘンク

4-2-3-1

  • 背番号26 トビアス・ラワル
  • 背番号77 ザカリア・エル・ワーディ
  • 背番号3 ムジャイド・サディック
  • 背番号6 マッテ・スメッツ
  • 背番号18 ジョリス・カイェンベ
  • 背番号10 伊東純也
  • 背番号8 ブライアン・ヘイネン
  • 背番号21 イブラヒマ・バングラ
  • 背番号14 コリンズ・ソル
  • 背番号38 ダーン・ヘイマンス
  • 背番号29 ロビン・ミリソラ

ディナモ・ザグレブ

4-3-3

  • 背番号40 ドミニク・リヴァコヴィッチ
  • 背番号25 モリス・ヴァリンチッチ
  • 背番号15 ニコ・ガレシッチ
  • 背番号26 スコット・マッケナ
  • 背番号3 ブルーノ・ゴダ
  • 背番号7 ルカ・ストイコヴィッチ
  • 背番号27 ヨシプ・ミシッチ
  • 背番号8 ミハ・ザイツ
  • 背番号30 フラン・トピッチ
  • 背番号71 モンセフ・バクラル
  • 背番号10 ガブリエル・ヴィドヴィッチ

KRCヘンク 3-3 ディナモ・ザグレブ(2026/02/26、2026年2月26日・UEFAヨーロッパリーグ K.O.プレーオフ第2戦/試合開始時/延長後3-3・2戦合計6-4)を、伊東が背番号10で右サイドに先発し、57分のPKにつながったミスを認めた後、延長100分のヘンク2点目へ関与した試合として参照元に基づき配置。ヘンクは4-2-3-1、ディナモは4-3-3を参照して先発11人の関係を推定した。伊東は右サイドで先発し、57分には自身のミスがPKにつながったと試合後に認めた。延長100分にはヘンクの2点目へ関与し、102分に交代。得点者表記は公式記録間に差があるため、確定するまで個人得点として扱わない。4-2-3-1/4-4-1-1系の推定配置として扱う。

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右シャドーで、堂安の内側と上田の脇を使う

W杯26の代表での起用では、2026年3月31日のイングランド代表戦を基準にする。日本は3-4-2-1で開始し、伊東純也は2枚の攻撃的MFの右で先発した。左シャドーは三笘薫、1トップは上田綺世。右ウイングバックに堂安律、左ウイングバックに中村敬斗が入った。伊東は80分に交代し、日本は三笘の得点で1-0と勝った。伊東本人の得点、アシストはなかった。

右シャドーの伊東は、従来の右ウイングとは立ち位置が変わる。堂安が右のタッチライン際で幅を取る時、伊東はその内側へ入る。上田が中央で相手CBを引きつける時、伊東はCBの脇や背後へ走る。鎌田大地や佐野海舟がボールを持つ場面では、右内側から前方にパスコースを作る。外で受けて縦へ行く選手ではなく、外の堂安と中央の上田をつなぐ選手になる。

三笘との関係も、左右対称ではない。三笘が左で運ぶ時、伊東は逆サイドからゴール前へ入るタイミングを選ぶ。伊東が右内側で受ける時、中村や三笘が左側で相手を引きつけ、上田が中央でクロスや縦パスの終点になる。右シャドーの仕事は、最初にボールへ触ることだけではない。相手の最終ラインが堂安を見るのか、上田を見るのか、伊東の走路を見るのかを選ばせる位置に立つことでもある。

守備については、確認できる範囲にとどめたい。右シャドーは前線に残るだけではなく、相手の左CBや左SBへのパスコースを制限し、堂安の背後を空けすぎない位置へ戻る必要がある。ここでいう戻るとは、守備位置へ戻り、奪った後にもう一度右前方へ出られる角度を保つことである。

この試合で確認できるのは、伊東を右シャドーへ置く場合の基準である。堂安が外で幅を取り、伊東が内側へ入る。1トップの上田が中央を固定し、伊東が脇や背後を狙う。鎌田や佐野が前を向いた時に、右内側で次のパスコースになる。従来の右ウイングとしての役割を持つ選手が、代表では右シャドーとして別の距離を担う可能性がある。

伊東の歩みを振り返ると、全国大会へ出ていなくても大学で得た「変な自信」、柏で右SBから右サイドハーフへ移った鹿島戦の1得点1アシスト、本人が「まぐれ」と呼んだ得点、海外志向より代表の機会を離したくない思いがつながる。33歳で古巣へ戻った理由には、負傷後の復帰とW杯への準備があった。ディナモ戦ではミスを認めた後に得点場面へ関わり、本人は今も、必要とされれば代表でプレーし、もっと良い選手になれると語っている。

W杯26で確認したいのも、最高速度だけではない。右で外へ出るのか、右シャドーとして内側へ入るのか。自分が突破するのか、堂安の外回りや上田の動きを使うのか。来た機会を離さず、その環境でできることを増やしてきた経験は、その判断に表れる。

図解
イングランド 0-1 日本、伊東が右シャドーで先発した試合の推定配置

参照元に基づく配置です。日本 3-4-2-1、イングランド 4-2-3-1を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

場面整理

参照元の試合ページ、公式発表、またはマッチセンターで両チームの先発11人と背番号を確認。ピッチ上の左右、ライン、距離だけを先発時の推定配置として扱い、放送グラフィックや公式座標の転載ではない。

出場選手を表示

日本代表

3-4-2-1

  • 背番号1 鈴木彩艶
  • 背番号5 渡辺剛
  • 背番号3 谷口彰悟
  • 背番号21 伊藤洋輝
  • 背番号10 堂安律
  • 背番号24 佐野海舟
  • 背番号15 鎌田大地
  • 背番号13 中村敬斗
  • 背番号14 伊東純也
  • 背番号7 三笘薫
  • 背番号18 上田綺世

イングランド代表

4-2-3-1

  • 背番号1 ジョーダン・ピックフォード
  • 背番号12 ベン・ホワイト
  • 背番号2 エズリ・コンサ
  • 背番号5 マーク・グエヒ
  • 背番号3 ニコ・オライリー
  • 背番号4 エリオット・アンダーソン
  • 背番号8 コビー・メイヌー
  • 背番号15 モーガン・ロジャーズ
  • 背番号7 コール・パーマー
  • 背番号14 アンソニー・ゴードン
  • 背番号9 フィル・フォーデン

イングランド 0-1 日本(2026/03/31、2026年3月31日・国際親善試合/試合開始時)を、日本が3-4-2-1で開始し、伊東が2シャドーの右で80分までプレーした試合として参照元に基づき配置。日本代表は3-4-2-1、イングランド代表は4-2-3-1を参照して先発11人の関係を推定した。日本が3-4-2-1で開始し、伊東は2シャドーの右で先発した。堂安が右WBとして幅を取るため、伊東は右ウイング時より内側を基準とした。80分に交代しているため、図は試合開始時を示す。

参照元

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リーグ・大会公式8+
クラブ公式10+
データ・記録4+
メディア1+

記事情報

AI利用情報

サムネイル画像はAI生成によるイメージを編集して使用しています。

画像クレジット

AI-generated image / J Football Hub

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