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代表チーム分析

アルゼンチン代表の攻守を徹底分析。メッシの起用とW杯直前2試合から読む

ホンジュラス戦でメッシを使わず、アイスランド戦では70分から投入したアルゼンチン代表を読む。2026年6月10日時点のW杯開幕前分析として、最終登録、直前2試合、メッシの起用法、中盤と守備の設計を整理する。

W杯26のアルゼンチン代表分析を示す、メッシ、ラウタロ、バルコの編集部イラスト
AI生成イメージ / J Football Hub / 画像はAI生成によるイメージです
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アルゼンチン代表の現在地

ホンジュラス戦でメッシを使わずに2-0で勝ち、アイスランド戦では70分から入ったメッシがPKを決めた。アルゼンチン代表の現在地は、スターを先発に固定するかどうかだけでは測れない。2026年6月10日時点の情報を基にしたW杯開幕前分析として、直前2試合で見えた起用の幅から整理する。

アルゼンチン代表は、2022年W杯と2024年コパ・アメリカを制した主力を残しながら、バレンティン・バルコ、ニコ・パス、ジュリアーノ・シメオネのような若い選択肢を加えて大会へ向かう。AFAが5月28日に発表した26人には、エミリアーノ・マルティネス、ロメロ、オタメンディ、リサンドロ・マルティネス、デ・パウル、エンソ・フェルナンデス、マック・アリスター、ラウタロ、フリアン・アルバレス、メッシが入り、左サイドにはタグリアフィコ、ファクンド・メディナ、バルコが並んだ。一方でマルコス・アクーニャはこの最終リストには入っていない。

直前の2試合で、スカローニ監督はメッシを常に先発させる形に寄せなかった。現地2026/06/06のホンジュラス戦はカイル・フィールド/テキサス州カレッジステーションで行われ、アルゼンチンが2-0で勝利した。メッシはベンチ入りしたが出場せず、ラウタロが37分にPKを決め、54分にはラウタロの落としからジュリアーノ・シメオネが加点した。現地2026/06/09(日本時間6月10日)のアイスランド戦では、バルコが8分に先制し、メッシは70分から出場、72分にPKを決め、86分にアルマダが3点目を入れた。

この2試合から読めるのは、メッシの有無で攻撃の形を分ける準備である。メッシ不在時はラウタロ、アルマダ、ニコ・パス、バルコが前進とシュートを担い、メッシ投入後はラウタロへの最後のパスとPK獲得が増える。6月10日時点で本大会の先発や出場時間は公式発表されていないため、ここではメッシ先発、途中出場、起用なしの3案を分けて考える。

図解
直前実戦:アルゼンチン 3-0 アイスランドの推定配置

先発選手は公式記録に基づき、配置は編集部推定です。アルゼンチン 4-4-2(編集部推定)、アイスランド 4-4-2(編集部推定)を示します。詳細は折りたたみで確認できます。

先発確認・配置推定

公式に確認できるのは先発11人、背番号、試合結果、得点者、主な交代である。4-4-2の表示、選手の細かな座標、CBと中盤の左右はFotMobの配置データを参照しつつ、図解用に編集部が推定した。

スタメン一覧を表示

アルゼンチン代表

4-4-2(編集部推定)

  • 背番号12 ジェロニモ・ルジ
  • 背番号25 ファクンド・メディナ
  • 背番号6 リサンドロ・マルティネス
  • 背番号19 ニコラス・オタメンディ
  • 背番号28 アグスティン・ジャイ
  • 背番号8 バレンティン・バルコ
  • 背番号14 エセキエル・パラシオス
  • 背番号11 ジオバニ・ロ・チェルソ
  • 背番号17 ジュリアーノ・シメオネ
  • 背番号21 ホセ・マヌエル・ロペス
  • 背番号18 ニコ・パス

アイスランド代表

4-4-2(編集部推定)

  • 背番号1 エリアス・オラフソン
  • 背番号4 ビクトル・パルソン
  • 背番号3 ダニエル・グレタルソン
  • 背番号23 ヘルズル・マグヌソン
  • 背番号2 ロギ・トマソン
  • 背番号19 ミカエル・エレルトソン
  • 背番号8 イサク・ヨハネソン
  • 背番号14 アンドリ・バルドゥルソン
  • 背番号11 アルベルト・グズムンドソン
  • 背番号7 ハコン・アルナル・ハラルドソン
  • 背番号9 オリ・オスカルソン

現地2026年6月9日(日本時間6月10日)、ジョーダン=ヘア・スタジアム/アラバマ州オーバーンで行われたアルゼンチン対アイスランド。公式先発を基に、細かな左右と高さは編集部推定として4-4-2で整理した。

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南米予選と直前2試合

南米予選の数字は、アルゼンチンの土台をはっきり示している。CONMEBOLの最終順位では18試合で12勝2分4敗、勝ち点38、得失点差プラス21で首位。Sky Sportsの順位表では31得点10失点と整理されている。数字は強いが、18試合で4敗もしており、短期大会では相手の強い時間をどう止めるかが残る。

ホンジュラス戦はメッシを使わずに2点を取った試合として重要だ。先発はフアン・ムッソ、ジャイ、オタメンディ、リサンドロ、タグリアフィコ、ロ・チェルソ、バルコ、パラシオス、ジュリアーノ・シメオネ、ラウタロ、アルマダ。ラウタロは37分にタグリアフィコが得たPKを右足で決め、54分には右の深い位置で背中越しに落としてジュリアーノの得点を作った。バルコは中盤で先発し、後半開始時にデ・パウルと交代した。

アイスランド戦はメッシの出場時間を段階的に伸ばす確認だった。AFAのレポートは、バルコの先制、ニコ・パスの決定機、後半のラウタロとマック・アリスターの場面、メッシ投入後のPK、メッシ、デ・パウル、アルマダの連係を記録している。FotMobの先発はジェロニモ・ルジ、ジャイ、オタメンディ、リサンドロ、メディナ、ジュリアーノ、ロ・チェルソ、パラシオス、バルコ、ニコ・パス、ホセ・マヌエル・ロペス。メッシは70分に投入され、ニコ・パスは58分までプレーした。

登録面では注意が必要だ。レオナルド・バレルディは5月28日の最終26人に入っていたが、6月6日に右脚ヒラメ筋の負傷で大会欠場が伝えられた。6月10日10時40分UTC時点では代替選手の公式発表は確認できず、後に発表された選手を試合説明へ戻して扱わない。

図解
南米予選と直前2試合で確認した材料

南米予選の数字、ホンジュラス戦、アイスランド戦、メッシの出場管理、バレルディ離脱を大会前の材料として整理する。

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攻撃。誰がどこで受けるか

攻撃の中心は、メッシが右ハーフスペースか中央へ下がって受ける時の周囲の動きである。相手のボランチがメッシへ寄れば、ラウタロやアルバレスがCBの背後へ走る。CBが前へ出れば、メッシは左足で逆サイド、中央のラウタロ、またはペナルティーエリア手前へ入る中盤へ通せる。アイスランド戦の72分はその縮図だった。70分に入ったメッシがラウタロへ通し、ラウタロがGKエリアス・オラフソンに倒され、メッシ自身がPKを決めた。

メッシを使わない時間は、ラウタロの役割が大きくなる。ホンジュラス戦では中央でCBを背負い、37分にPKを決めた。54分の2点目では右のゴール前でボールを受け、ヒール気味の落としでジュリアーノ・シメオネのシュートを作った。ラウタロは得点だけでなく、中央で相手CBを止め、二列目が入る時間を作れる。フリアン・アルバレスを同時に使う場合は、フリアンが左右へ流れ、最終ラインの背後へ走り、前線からプレスを始める役割を持つ。

ニコ・パスとアルマダは、メッシ不在時のラストパスを分け合う候補だ。ニコ・パスはアイスランド戦で右寄りのFWとして先発し、相手SBとCBの間へ出る動きと左足のシュートを見せた。58分にアルマダと交代したため、同じ役割を90分続けたわけではない。アルマダはより中央へ入り、味方の落としを受けてシュートへ向かう。86分の3点目ではメッシからデ・パウルへつながり、デ・パウルのパスをアルマダがゴールへ流し込んだ。

中盤では、エンソが低い位置から縦パスを出し、デ・パウルが右側でプレスと攻撃支援を担い、マック・アリスターが左からゴール前へ入る。バルコを左MFや左SBで使う場合は、外で幅を取り、内側へ入ってパスコースを作る。ボールを失った直後に誰が中央へ残るかまで決まっていれば、メッシのラストパスやシュートに頼り切らず、複数のルートからペナルティーエリアへ入れる。

図解
メッシ不在時と投入後の攻撃ルート

ラウタロ、アルバレス、ニコ・パス、アルマダ、中盤3人を、メッシの出場時間ごとの攻撃ルートに分けて整理する。

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守備。失った後に誰が残るか

守備では、メッシをどこへ残すかと中盤の戻り方を分けて考える必要がある。メッシが右寄りに残る時間は、CFが相手CBの片側を切り、デ・パウルが右SBや右CBの前へ出る。エンソとマック・アリスターは中央の縦パスを閉じ、相手が横へ逃げた時に片方だけが前へ出る。全員が同時に寄せると中央が空くため、相手のボランチに前を向かせない距離を保つことが大事になる。

CBはバレルディ離脱後の前提で書き直す。6月10日時点で本大会の起用候補として残るのは、ロメロ、オタメンディ、リサンドロ、メディナらであり、バレルディを本大会のローテーションに含めない。ロメロは相手FWへ前に出て止める場面、オタメンディは中央を守ってラインを整える場面で強みがある。リサンドロは左CBから配球を足し、メディナは左SBとCBの両方で左側の守備を支える。

SBが上がった後の背後は、相手ごとに危険が変わる。モリーナやモンティエルが右から出る時は、デ・パウルが背後の手前を埋める。左でタグリアフィコ、メディナ、バルコを使う時は、誰が外に残り、誰が内側でカウンター対策として残るかを決めたい。アイスランド戦は無失点だったが、開始直後にミカエル・エレルトソンが決定機を外しており、0-0の時間帯に左サイド裏を使われた点は見逃せない。

終盤はセットプレーとクリア後のボールが焦点になる。リードした後に不用意なファウルを与えると、相手の空中戦のターゲットを呼び込む。エミリアーノ・マルティネスは背後処理とシュートストップで最後を守れるが、その前にCBと中盤が中央のパスコースを閉じたい。奪った後はタッチラインへ出すクリア、前方への大きなクリア、ラウタロやフリアンへのパスを使い分け、相手の連続攻撃を保持、ファウル獲得、クリアで中断する必要がある。

図解
ボールロスト後に守る場所

メッシを残す時間、デ・パウルの右側の助け、エンソとマック・アリスターの中央、CBとGKの背後対応を分けて見る。

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グループJの戦い方

グループJの日程は、移動と開始時刻も含めて整理したい。第1戦はアルゼンチン対アルジェリアで、現地2026/06/16 20:00 CDT、Kansas City Stadium/ミズーリ州カンザスシティ、日本時間6月17日10:00。第2戦はアルゼンチン対オーストリアで、現地2026/06/22 12:00 CDT、Dallas Stadium/テキサス州アーリントン、日本時間6月23日02:00。第3戦はヨルダン対アルゼンチンで、現地2026/06/27 21:00 CDT、Dallas Stadium/テキサス州アーリントン、日本時間6月28日11:00。初戦後にカンザスシティからダラス圏へ移るため、2戦目以降は同じ地域で調整できる。

アルジェリアはウラジミール・ペトコビッチ監督の下で、リヤド・マフレズ、ラヤン・アイット=ヌーリ、イブラヒム・マザ、アミーヌ・グイリを持つ。右でマフレズが左足を使い、左でアイット=ヌーリが前へ運ぶ時、アルゼンチンのSB裏と中盤脇が狙われる。デ・パウルとマック・アリスターはサイドへ出た後、中央へ戻るタイミングをそろえたい。攻撃では相手CBの横、特にSBが上がった背後へアルバレスかラウタロを走らせる。

オーストリアはラルフ・ラングニック監督のチームで、ダビド・アラバ、マルセル・ザビッツァー、コンラート・ライマー、クリストフ・バウムガルトナー、マルコ・アルナウトビッチが軸になる。中盤で強く当たり、奪った後に縦へ速く入れるため、アルゼンチンは短いパスだけで中央を通さず、外へ逃がしてから逆サイドへ変える場面を作りたい。セットプレーではアラバやザビッツァーのキック、アルナウトビッチの高さへの対応が必要だ。

ヨルダンはジャマル・セラミ監督の下で初出場を迎える。ムサ・アル=ターマリが運ぶ力を持ち、The Nationalのヨルダン戦展望は、アリ・オルワンを回復途上、ヤザン・アル=ナイマトを欠場とした。低い守備ブロックを敷く時間が長くなれば、アルゼンチンは外から揺さぶり、逆サイドへ振り、ラウタロやアルバレスが中央へ入る回数を増やす。リード後は無理に追加点だけを追わず、メッシの出場時間を管理し、決勝トーナメントを見据えて控え選手にも役割を与えることが重要になる。

図解
グループJの3試合で変える狙い

アルジェリア、オーストリア、ヨルダンの特徴に合わせ、保持時間、ボールロスト後のプレス、リード時の守備配置を変える。

参照元

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